姫矢准 捕獲

　Ep21で印象的だったのが変身を解除した姫矢准を松永管理官が命じて
捕獲し人体実験するシーンだ。

　これはTLTがウルトラマンの秘密を姫矢の体を調べる事によって知ろうと
するのだが、こういう事をするのは昭和のウルトラでは珍しく強いて挙げると
ウルトラマンダイナでゴンドウ参謀のグループが人間が制御できるウルトラ
マンを作ろうとしたF計画を思い出す。

　確かにゴルゴレムに対してナイトレーダー最強の武器であるストライク
バニッシャーを撃ち込むものの、直撃したのに倒せなかったという事はウル
トラマン不在では地球の平和は守れないという事になる。

 　だからTLTは密かに変身するデュナミストの姫矢准をマークしていただ
ろうし、捕獲してウルトラマンの力の秘密を探り最低でもウルトラマンが
発射する光線の成分が分かるはずと考えたのだろう。

　これはリアルな世界なら必ず起こりえる事だ。

　ゴンドウ参謀が捕獲したアスカに対して
‘人間の常識を超越したこの怪物どもに対しTPCの現状戦力は
無力だ。
　ダイナ抜きではまともに戦う事すら出来ん！
　そんな軟弱な防衛力で地球を守りきれるか！
　正体も分からぬ巨人に、人間の未来を任して良いのか！
　断じてそんなはずは無い！’と言っていたのを思い出す。

　恐らく松永管理官達もビーストが進化し、ナイトレーダーがウルトラマンに
助けられるケースが多発し始めた事に対する焦りがあったのだろう。
　それを考えるとTLT上層部の考えも理解できなくはない。

　ただし歴代のウルトラで必ず ぶつかる命題がある。
　それは‘人類がウルトラマンのような神の力を得ていいのか？’
という純粋にして最大の矛盾だ。

　そしてウルトラでは最後にダイナのテラノイドのように力を得ようとして
暴走し、制御不能になって人類がしっぺ返しを受けるケースが必ずある
のだが・・・・・・・