斎田リコの悲劇

　ウルトラマンネクサスEp11:マリオネット・人形で孤門の恋人・リコが既に
殺されていて何者かに利用されていたという事が判明する。

　ウルトラ史上で悲劇のヒロインといえば先日も記したように帰ってきた
ウルトラマンの坂田アキやウルトラマンレオの山口百子が挙げられるが、
斎田リコの場合はそれを上回る悲惨さである。

　山口百子はレオに変身する おおとりゲンの恋人だったが買い物に行った
ビルがシルバーブルーメの襲撃を受けて下敷きになって死んでしまう。

　坂田アキは郷秀樹にプレゼントする腕時計を買いに行った帰りにナックル
星人に拉致され、助けに入った兄の坂田健を目の前で轢殺された後に車
から引きずられて殺される。

　ナックル星人は郷の心を乱して冷静な判断をなくさせるために郷が愛して
いるアキを殺したのだった。

　　一方のリコはというと孤門と知り合った直後に一家の乗った車がビースト
に襲われ両親と弟が死亡、生き残ったリコもナイトレーダーの隊員から射殺
されていた。　

　そして殺されただけでなく孤門を追い詰めるための操り人形として利用
されていたというのだ。
　前回のラストでリコは自分の存在を確かめるために孤門とキスを交わして
いるが、とまどいながらも孤門は2人の仲が進展したと喜んでいた。　

だからこそ直後の悲劇は より衝撃的だったのだ。

　このEpでは鏡に映ったファウストが抜け出しリコに迫るシーンがあったので
リコがファウストから襲われて人形にされたのか？と思っていた。
　Ep9ではウルトラマンの攻撃を右足首に受けたファウストが妙に苦しがって
いたし、今回はクロスレイシュトロームを左肩に受けていた。

　これはリコが直前に右足を落ちてきたガラスでケガをしていたのを思い出
すし、今回のラストでは森の中を さまよい歩くリコがファウストと同じ左肩を
ケガしていたのを見ると操り人形にされていただけでなくファウストにされて
いたのか？とも思えた。

 　となればリコ宅に急ぐ孤門を襲ったファウストが言う
‘その女はもうじき消える’はリコの人格が完全に消えるという意味なのかと
理解できる。

　まさしく斎田リコはウルトラ史上に残る悲劇のヒロインだろう。