ピーキングは大事なのだが

 先日見事にパリ五輪の出場権を獲得した日本に対し10大会連続出場
を逃した韓国は‘我々に負けた日本が五輪出場を決め、勝った我々が行
けないとは…’と悔やんでいたのだが、これ06年にWBCで日本が優勝し
た時も‘我々は1敗しかしてないのに我々に2敗し合計3敗の日本が優勝
するとは’と言っていたのを思い出す。

 U23アジア選手権の日韓戦は共に連勝で決勝トーナメント進出を決
めていた中での試合で、準々決勝を最大のヤマ場と踏んでいた日本に
とって調整試合に過ぎなかったのに対し勝ちに来た韓国という図式の
試合だったわけだ。

 とはいえ日本も昭和30年代前半生まれの指導者は韓国同様ピーキン
グを考えずに一戦必勝スタイルで臨む傾向があり、典型的なのが04ア
テネ五輪野球の代行監督。

 彼は‘オールプロが出るのだからアマチュア相手に負けられないの
で9戦全勝で優勝する’とブチ上げたのだが、予選リーグ3戦目のキュ
ーバ戦にピークが来たようで翌日行われたオーストラリアに負ける
と1位通過したものの準決勝で再びオーストラリアに敗れ銅メダルに
終わっている。

 ちなみに優勝したのはキューバで予選リーグで敗れた時には‘やは
り日本はオールプロ奈だけあって強いし松坂大輔も素晴らしかった、
しかし所詮予選リーグだからね’と監督は記者会見で言っており、予
選リーグは調整試合で準決勝からが本番という意識だったようだ。

 つまり最近の大きな大会は予選ラウンド&決勝ラウンドといった
レギュレーションが多いので、そういった場合は決勝ラウンドにピ
ークを合わせ予選ラウンドは調整試合的な意味合いで臨むのが強豪
チームの戦い方。

 にも拘わらず一戦必勝スタイルで臨むのは愚策と言わざるを得な
いし、一戦必勝を煽るマスゴミも無能だという事になる。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 今では見ない... 影が薄い防衛... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。