‘踏ん張らない仕事’を覚えていてよかった

　神幸祭明けの今週は25日（土）に山笠の舵棒を担当し下り坂での
ブレーキ役をやっていたおかげで、背筋痛に見舞われているだけで
なく月曜から昨日の午前中にかけて涼しかったのが今日は晴れて暑
くなったため妙に疲れやすくなっている。

　そういったコンディションで仕事をすると特に大変なのはシャン
プーで本来なら最も体力を使う仕事だし、我が家のシャンプーは10
分近くするのが定番だから時間的に短めになるのだが通常通り行え
ている。

　思えば基本通りでなく蒲田時代の脱力式で行っているおかげで、
背中などが筋肉痛でも通常通りできるのだ。

　我々の仕事の基本は下半身を踏ん張って下から徐々に上の方に
持って行くのだが、蒲田の店ではバックシャンプーを独特のやり
方で施術していた。

　つまり肩から脱力して行うわけで踏ん張らずに行うので長時間
行っても疲れないようで、我流でバックシャンプーしていた時に
師匠から‘そんなに踏ん張ってたら疲れるのが当たり前だよ’と言わ
れた事があった。

　シャンプーは若いうちなら基本通り踏ん張って下から突き上げる
ように行うのだが、歳を取ると疲れやすくなるため短時間の施術に
なりがちだ。

　そこで蒲田時代を思い出して踏ん張らずに上から覆いかぶさる
イメージで脱力してやる方法を考え付いたので、基本にうるさか
った祖父や母が見たら‘手抜きだ’と激怒するような体勢で行ってい
るおかげで10分近く行っても大丈夫なのだ。

　そういった意味でも、踏ん張らない仕事を覚えていてよかった
と思うのだ。