2021夏の甲子園・第14日

gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/baseballking/sports/baseballking-293090

　休養日を挟んで迎えた準決勝2試合はすべて近畿勢同士の対戦。

　第1試合は大阪桐蔭に勝って勢いに乗る近江と2試合連続で力の
差を見せつけて快勝した智弁和歌山の対戦で、基本的にジャンケ
ンで勝つと先攻を取る智弁和歌山と後攻を取る近江という図式は
変わらないが近江の投手陣が智弁の打線をどこまで抑えられるか
が焦点だろう。

　第2試合は明徳義塾との大一番を逆転サヨナラで制した智弁学園
と敦賀気比にサヨナラ勝ちした京都国際の対戦は余力の差で智弁が
有利と見るし、1日休養したとはいえ京都はエース森下の疲労がど
こまで回復しているかで敦賀気比戦で5回まで好投した平野の出来
がカギを握る。

　ちなみに近畿勢ベスト4独占は選抜では79年に春夏連覇する箕島
と前年夏優勝で夏春連覇を目指すPL学園に、牛島ー香川のバッテリ
ーの浪商と東洋大姫路で占めたのを思い出す。

　第1試合：近江 1ー5 智弁和歌山

　1回に智弁は1番&3番の2ベースで先制し更に5番のタイムリーで
2点リードするが、近江も2回以降は山田が踏ん張り粘る形に持ち
込むと3回に8番の2ベースと2番＆エラーで3塁に進むと四球で2ア
ウト1・3塁とし3番のタイムリーで1点を返す。

　この1点で大阪桐蔭戦と同じ雰囲気になってきた近江は4回の2ア
ウト2塁や5回のヒットと遊エラーに敬遠で1アウト満塁のピンチも
凌ぐのだが、反撃は4回の2アウト2塁を逃し5回も1アウトからヒッ
トで出塁した1番を送ろうとするものの捕ゴロとなり2ー６ー3の併
殺になり流れを掴めない。

　そして迎えた6回に智弁は2アウト1塁から1番&2番の短長打で一
挙2点を追加して突き放すと、8回にも暴投で1点を追加し中西が6回
以降を1安打に抑えて5－1で快勝し決勝進出。

　6回以降を投げる岩佐の登板が厳しかった事から近江にしてみる
と山田の踏ん張りが全て的な感じだったが、やはり5回までは何と
か2点で凌げたが6回に力尽きた形だった。

　第2試合：智弁学園 3ー1 京都国際

　智弁は京都の先発・平野から1回に1アウトから内野安打と四球で
1アウト1・2塁を3ライナー、2回もヒットと打撃妨害から1アウト1・
3塁で共に併殺に倒れて先制機を逃す。

　4回に四死球と暴投で1アウト1・3塁で智弁はスクイズを外され2
アウトになるが、空振りした7番が歩いて2アウト1・2塁から8番の3
ランで先制。

　3回まで智弁の先発・小畠にノーヒットだった京都は4回に2番がヒ
ットで出塁するが3番が遊ゴロ併殺に倒れ、5回に5番の2ベースから1
アウト3塁とし7番の犠牲フライで1点を返す。

　智弁も5回から登板した森下を攻め5回のノーアウト1・2塁を筆頭
に8回以外は毎回ランナーを出すだけでなく得点圏にランナーを進め
るのだが森下が踏ん張って追加点を許さず、反撃したい京都だが6回
以降は内野安打1本と小畠を打てず3－1で逃げ切られた。

　京都にとって惜しまれるのは4回に1アウト1・3塁からスクイズを
外して2アウト2塁になったところで打者を歩かせたわけで、ここで
切っておけば3ランはなかったのだからもったいないシーンだった。

　ちなみに智弁の3ランの時は浜風が強くレフトオーバーかと思われ
た打球が3ランになったのに対し、5回1アウト3塁で京都の犠牲フラ
イは右中間に飛んだため戻されセンターに捕られたわけで浜風がな
ければ智弁が2点に留まり京都が2ランで追い付いていた形になるわ
けだから京都はツキにも恵まれなかった。