今から30年前の昨日89年7月10日に映画メジャーリーグを見に
行った。
メジャーリーグはスティングの脚本でアカデミー賞を取ったデビ
ット・S・ウォードの監督&脚本を担当した作品で、トム・ベレン
ジャーやチャーリー・シーンにウェズリー・スナイプスら名優達が
出演して話題になっており何と東京ドームで試写会が行われていた
のだ。
CMを見ていると球場などが大いに盛り上がっているシーンがあ
るので興味をそそられたし、こういった作品は映画館で見ないと面
白くないと思ったので講習会が始まる前に行ったのだった。
内容的には弱小チームが何らかの理由で一念発起して勝ち始め、
最後は優勝するというスポーツ映画ではよくあるパターンと思って
いたのだが正しく王道だった。
とはいえストーリーの内容は同じでも見せ方が違う事で面白いか
どうかが変わるのだがメジャーリーグの場合は個性豊かなメンバー
達がハチャメチャな事をやりながら、最後は見事にまとまって宿敵
NYヤンキースとのワンゲームプレーオフに持ち込んで地区優勝を
飾るという展開。
当時は衛星放送も普及してなくMLBの情報もあまりなかったの
で主役のチームであるクリーブランド・インディアンス自体も馴染
みが薄かったのだが、面白いことに この映画が作られた頃から快進
撃をし始め95年&97年にはリーグ優勝をするのだから映画の世界
とシンクロしたような感じだった。
玉木正之氏がウォード監督との会談で‘ベースボールは1つ1つ
のプレーを楽しむべきで、勝敗に固執して見るべきではないという
あなたの主張からいけば最後は負けて終わるべきだったのではない
か?’という質問に対し‘確かに私も当初はそういう結末にする予定
だったのだが、何せクリーブランドは私の故郷でインディアンスが
優勝するのを見た事がないので せめて映画の中だけでも優勝させて
やりたいという誘惑に勝てなかった'と答えていたらしい。
この映画を見た時に‘こんなハチャメチャな雰囲気で野球をやっ
てみたい'と思っていたのだが、現在のキックベースのチームが悪
く言えばハチャメチャなのにも拘わらず楽しんでいるのはメジャー
リーグの影響なのかもしれない。