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うどんのこと香川のこと

開店後、ほぼ週1ペースの更新になってます。
しばらく、主なテーマに信号番号の設置を加えようと思います。

道路特定財源とイオンとサンポート

2006-11-26 14:54:59 | Weblog
うどん屋にはうどん屋なりの関心の持ち方や新聞の読み方があって

うどん屋ってのは、とにかく新聞記事の読み方がシビアでないといかんとしょっちゅう思ってます。

大したことではないけど
イオンのような大型ショッピングセンターができると
「休みは近所で散歩するより、イオンやゆめタウン行ったら1日つぶせるし子供も喜ぶ。」となったら、やっぱり夏休みや土曜日なんかの人通りが減るといいます。
わたしはまだ実感しないけど、近所で長く商売をしてる方がいうには、けっこう影響があると。
ずいぶん遠いとこの話なのにねぇ。

それに、大型店に押されて、中小事業者がやられると、近所の事業者が減ってしまう。
大型店って、小さい工事なんかも地元の事業者に頼んでない可能性が高いと思う。
たぶんグループ内にもなんか小さい工事ぐらいするとこがあるでしょう。

総論的に高松にとって、イオンがあった方が住民の楽しみや選択肢は増えて、いいこともあると思うから賛成も反対もせんけど、まあうちは得することは一切ないわなあ。一瞬やな気分はします。
そりゃあ高松で倒産や廃業が多いのは、ほんとうどん店やってたら実感しますよ。
ほんと頻繁に聞きます。
うちの常連さんの事業所でもこの数ヶ月で廃業・倒産したところは3つ4つはあります。
事業の一部の整理や郊外移転やその噂なんてのもあわせたらもっと多い。

そういうことで、将来の州都機能の整備に向けて、サンポートに国の合同庁舎ができるって話も、賛成も反対もしないけど、ああ、うちの近所にある国の出先も将来なくなって跡地にマンションでもできるのかな?ときどき足を運んでくれるお客さんもけっこういたのにねぇ。
だけど、四国州なんてものが将来できたとして、そのときに州都が高松でなかったら、四国支社がなくなって、中心部のオフィス賃料が下落して、近所のテナントがさらに出て行くなんてことも予想しやすいことです。
直感的に、やな感じが走りますが、まあ賛成も反対もしません。


そこに道路特定財源の一般財源化への見直しの話。

広い目と心で、見ると、道路よりもIT、科学技術、教育、福祉、治安、防災などにお金をかけないといけないといえそうだし、まあ本心、そう思ってます。
でも、建設業は、うどん店のお客さんのかなり重要な層をなしてます。

郊外のお店なんか、うちよりもなおさらそうだと思う。

さぬきうどんというもの自体が高度成長期とケインズ的政策のもとの公共事業と人口増と車社会によって形作られた産業であり文化だと言えるかもしれません。
安定成長、税収減、人口減、環境問題と都市の中心回帰の流れなど、ポストモダン的な風潮は、さぬきうどんの発展には逆風なのかもしれません。

郊外で飲食店が開けるのはうどんだからできるってのはあるし、都市中心部の家賃では安価なうどん店は成り立ちにくい。

「一般財源になっても必要なとこに道路はつくる。財源の色わけとは話が違う」とか言う人もいますが、こみいった意思決定は、合理性や正義よりもパワーがものを言います。
だからどっこの先進国も政党政治なんでしょう。
一般財源になったら確実に道路整備費ははっきりと減るでしょう。

広く考えると一般財源化は正しいのかもしれない。
そうでないのかもしれない。
これはうどんジムにはとても考えられない問題ですし、香川でものを見るのと高知のような土砂災害が香川の100倍ぐらい多いところでは、また違うかもしれない。

ただ、うちのような街中の店でさえも建設業関係者が1、2割(マンション・住宅関係も入れると3割以上)を占めるような状況で、「一般財源化」と聞くと、いろいろなものが複雑に入り混じった感覚がわいてきます。

客単価は低い方がいい?

2006-11-26 14:15:20 | Weblog
もともとうどんジムは、飲食店へのコンサルタントをしたいと思っていた時期があるので、せっかくだから、普通お店の人が書かないような自分とこの経営状況や収入に関係するような常識的には書くべきでないようなこともときどき書きます。

お客さんの数は開業以来ずっと増えてはおりますし、伸び速度もむしろ拡大してるような気さえします。
ただ、毎日行列ができてかなりの有名店になったとしても、サラリーマンや公務員世帯の方の収入にはとてもでありませんが届きません。
これはよく言いますが、自己満足の世界とか、人に使われたくないとかもともと家業とか以外で、安定と収入で考える人にはうどん店はありえないと思います。

週100時間とかは働くので、開店時は時給0円かマイナスだったのが、こないだ300円ぐらいになったのが、400円になり、500円以上に最近なったかなというぐらいです。
また、伸び続けてはいますが、今、近所で3箇所工事してて、その作業員の方がかなり来られるので、工事はこの冬に終わるものが多いので、まぼろしの伸びも割り引かないといけません。
時給換算で700円ぐらいにはなるかもしれませんが、1000円って言ったら今の場所・店舗では、常識的な範囲の成功の限界までうまくいかないと厳しいかな。
金融機関からも、周囲の商店主からも、コンサルタントの方からも、順調だと言われてますが、コンビニですごく長時間バイトしてるフリーターより儲かりはしませんねぇ。
それに、ちょっと腰が痛いし。
ああバッティングセンターにうっかり行ったのがよくなかった。
廃業の不安っていつでもあるんですよね。
店の前に落ちてる空き缶を拾うのに、ひざから曲げるなんて。。。
腰よりも高い状態なら4、50kgのものもそんなに苦もなく動かせるのに。

さて
「客単価は低い方がいい。」
直感的にどう思いますか?
うどんジムは、客単価を高めたいと8月ごろまでは切に思っていました。
10月の時点でもそこそこ思っていました。

しかし、低い方がいいという見方は十分あるなあと最近思うようになりました。

うちのお店で客単価が高いということは、2玉以上食べて、天ぷらやおでんなんかをたくさん食べる人が多いということです。

客単価が低いということは、かけうどん1玉を一杯だけ食べるお客さんが多くなるような場合にそうなります。

かけ1玉1杯の方が2人だと360円。
2玉が1人だと250円なので、同じ玉数なら単価が低いお客さんが多い方が玉単価はあがります。
また、トッピングとうどんだとトッピングの方が原価率が高いし、ロスの危険も大きい。
お客さんが増えても、前日より50人ぐらい突発的に少なくなることは過去にもあり、そういうときは、3千円分ぐらいトッピングが無駄になることも年に数回ぐらいはあります。
一方、うどん玉の方は1,000円以上無駄になったことは1回もありません。
また、1玉のお客さんの方が空いてる時間に来る率が高いんです。
まんべんなく、原価を増やさずにロスを小さくさせ、玉単価を高め、作業を安定させようと(実際にそんなこと狙ってはいませんが)思ったら、客単価は低い方がいいという見方は、うちの店に関しては考えられるとは思いました。
また、家族連れというと、小さいお子様も増えるので、払う人を1人と見れば別ですが、食べる人を1人と見れば客単価は下がります。
家族連れで安心して食べにくるということは、うちとしては、認知も評判も上がり客層のバランスもよくなったといえそうです。
近隣のオフィスなら、認知もすぐに広まりますが、土曜日や空いてる時間のお客が増えるには、必要とされる知名度のハードルが上がります。
以上のようなことをいろいろと考えると、客単価が低いのはいいことだって考えはありだと思う。

うどんジムは客単価と客数どっちが大事かというと9:1か8:2ぐらいで客数が大事だと考えています。
客単価の5割増しは、店の支出も大きくなる可能性が高いけど、客数の5割増しで増える支出は1割増しもいかないかもしれない。

また、客数が増える方が経営に安定感が出るし、季節や天気なんかの変動リスクが小さいような気がする(これはうちの個別事情かもしれないし、間違ってるかもしれない。)。

ただ、調子がいいときと悪いときで言うことが変わるんです。
玉がどんどん出る方が麺をどんどん茹でていい状態で出せるので、空いてるときは、3玉のお客さんが来るとうれしくなることもよくあります。
それにどちらかといえば、うどんジムは3玉のお客さんが増えるとうれしいというのが、開業前からの基本スタンスです。
ただ、客単価は高い方がいいという一見常識的なことが成り立たない状況がときにはあるんだなあ、ついぞ、今月になってはじめて、そういう領域が見えたなあと感想を書いたわけでした。




うちのお客さんのいろんな活動

2006-11-26 12:47:51 | Weblog
今日は、うちのお客さんが四国書道展で表彰されたというので、うどんジムも展示会場の四国新聞社の7階に足を運んでみた。

明日で終わりだし、わたくし自身書道とまったく無縁の人間ですが、すばらしいというか、もう、まったく非日常の世界がそこにありました。
展示作品数がとても多くて、小さい小学校の体育館ぐらいの広さにくまなくあるんですが、どれもすごいんです。

その後
用事をしに行く途中で、南新町に
その途中で、田町の交番のすぐ南西10mぐらいのとこにある
とても赤い赤い店構えの ‘Smoky Cafe’ に行く。

ここはうちのお客さんが開いたお店です。
ご夫妻でされてますが、お名前も存じません。

たまたま通りがかって新しいお店だなあと立ち止まったときに、「あっ!」て感じで(向こうの方が)気づいて、お客さんが開いたお店だということがわかりました。

うちも飲食店をやってるので、へんなお世辞とか言いませんし、お名前も存じない義理もない方ですが、今日食べた「チーズオムレツカレー」はとてもすばらしく、今まで食べた全部のカレーの中でも記憶に残るよいものでした。
(もしかしてうどんジムが知らないだけで、最近のカフェなんかではいろいろ凝ったカレーが多いのかもしれませんが)

知り合いのとこに行って、実際にいいと、こっちも気持ちが楽になります。
気持ちよく奨められるもんね。
辛さと甘さがどちらも上品で、甘さは普通のカレーよりもかなりいろいろ使って出してるんじゃないかなあと勝手に想像しました。
オムレツもすごくいい柔らかさで見た目もよくって、きちんとしてるなあと思いました。

あと、先週わたくしの知人で、「山本さとし」さんという方が、市議会議員の選挙に出られるということで、お店に来られました。
ビラとか店内に貼ってもいいかなあという気もしましたが、セルフうどん店は広く浅くの世界だし、どこの政党を応援してるわけでもないし、政策について詳しく聞いたこともまだないし、もっと身近な方の持ってこられたビラも貼らなかったのでやめました。
知事選挙では、誰も来なかったけど、うどん店って目につくし、毎日3ケタの数の方が来るところだからなのかはわかりませんが、議会の選挙については、ビラとか持ってこられる先生や候補者の方はときどきおられます。
自分もつとめをやめてほんとに少ない退職金をにぎって、店を始めたので、部分的には、よく似た立場というか、よく似た気持ちを持ってる方に対して、しばらくいろいろと考えさせられました。
何やらブログも書かれているそうなので、いつもマンガ喫茶からなので、じっくりとはいきませんが、のぞかせていただきました。