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うどんのこと香川のこと

開店後、ほぼ週1ペースの更新になってます。
しばらく、主なテーマに信号番号の設置を加えようと思います。

うどん屋の職業病

2006-09-17 20:26:06 | Weblog
腰痛、心筋梗塞、腱鞘炎、手足のしびれなど
うどん屋さんの職業病は多い。
私のうどんに関する恩人3人は、みな、心筋梗塞、重度の腰痛で廃業か、過労による入院をしている。
私も、実際に、何度も倒れるかもしれないと思いました。


ネガティブなネタだからやりたくなかったけど、自分と業界のために対策パンフレットをつくって配ろうと思う。

県の高等技術学校と医師が連携して、こういう冊子をつくったりしないんだろうか?
県はうどん屋を特に対象にした排水対策ってのをやったぐらいだから、こんなのもやったらどうだろうか?

他力に頼めなかったら、自力でつくりますが、やっぱり医師など専門家がやった方が早くより良いものを広く普及させることができると思うので、まずは、行政に振ってみます。

早起きということで似ているので、パン屋さんなんかも似ているかもしれない。

自己責任っていっても、みなさん忙しいし、職人はガマンを美徳とする人が多い。

うどん屋さんが、香川の特色や文化にとって大事であれば、やっぱり健康であってほしいとうどんジムが業界に入る前から思ってました。

「うどん屋は過酷だ」
とよくいわれるのはそれはそれでしょうがないと思う。

しかし、公正に考えてケアすることが適当と考えられる範囲では、したら良いと思う。これは業界のためでも香川のためでもあると思う。

ネガティブだから、今後、あまり正面からこのネタはしないかもしれないけど、小出しにしつつ、出来たら知人の同業者に配るか、行政に働きかけてつくってもらおうと思います。

先ほど急に思い立ちました。


あと、「手打ち」や「驚異的な安さ」をもてはやして機械打ちを邪道のごとくいう一部の通やメディアの論調はどうかと思う。
機械打ちと手打ちで両方やってみて、味が違うか?
もちろんやることが違うんだから、結果として出来上がりは違ったものになりますが、平均したら、機械打ちの方が失敗が少ないので全員の平均では機械打ちに軍配が上がるという説は有力と思う。

あと、某HPに、「値段と味は反比例する。」なんて書いてる方がいらっしゃいましたが、これはどうか?
確かに、家族でやってる田舎の製麺所タイプは長年製麺を熟知しているから、下手なとこはそうないと思うし、最も安く出せると思う。
しかし、うどんの食べ方の幅はそこではおさまらないし、いい材料を使った方が美味いのは自然だと思う。

うどんジムも圧倒的に食べる側が長いので、お客様の論理で安い方がいいのはよくわかる。
またすごく高い店が、それに比例して美味しいと思えないのもわかる。

しかし、安い方が美味いというのはどうか?
過当競争にはいい面とよくない面が両方あるだろうけど、ここでとりあえず、うどん屋さんの健康という一点に絞らせてもらうと、手打ちと安さの維持は難しい問題になると思う。
人を雇わんとしんどい!
ラーメンの単価と違って1杯100円台では、ごまかしが効きにくい。
特に製麺所との比較では、どうしようもない。

麺機メーカーの主張も単に商売っ気ではないと思う。
県内の麺機メーカーの人は10人程度話をしたことがあるが、彼/彼女らはほんとうに商売を超えて業界思いで献身的だと思う。

個人的に、うどんジムは手打ちは維持したいけどこっちの方が美味いからというより機械打ちが楽しそうでないから。

ラーメン屋さんは、最近は自家製麺が増えてきているそうだけど、玉を買っているところが多いので、知人のラーメン屋店長に聞いたところ早く家に帰る人が多いようでした。

また、踏みに関しては、今の機械のプレスは力が強すぎると思う。

今日、たまたま映画「UDON」で人形型足踏み機「ふみちゃん」構想を見ましたが、これはうどんジムのかねてからの問題意識と重なりました。
実際、足先がしびれることがあるけど、今の機械のプレスの動きもほめられたものでないと思う。
足踏みの動きに近いプレスができるならうどんジムは機械の方が総合的に優れていると思う。

機械打ちなら、外傷性というか物理力による職業病はかなり減るのではないか?もちろん過労も減る。

あとは、味見なども含めてうどんばかり食べるなど偏食や塩分過多による食事に由来する疾病にしぼれてくると思う。
これは、ジョギング(エルゴメーターがより生理的に優しいか。)の奨励やサプリメントによってある程度カバーできるかもしれない。

ちょっと前の思いつきから、そのまま思いつくまま対策など書いたけど、ご意見がありましたらお待ちしています。

3人のニューステージ

2006-09-17 18:17:06 | Weblog
ちょこちょこお世話になった知人のAさんが近々高松市内でお店を出す。
通りすがりで予定地を見に行った。
昼だけ営業のセルフだと聞いている。
30席以上あるし、通路も広い。


9月11日に、某講習会で一緒になった方が、川島で店を開いた。
いくつか作り方について電話でやりとりをしたところ、そうとう研究して満を持して開店した感があった。
うちと休日も営業時間もよく似ているのでまだ行けていないが、知人や仕入れ業者などから評判を聞くと、味もお客の入りもけっこう良さそうだ。


うちも、ついに、オアシスの取材が来ました。
どんな具合に載ることやら?
営業はじめて半年近くなり、商工会議所から会の案内が来たり、「かがわ経済レポート」が送られてきたり、ちょっと認知されてきたのかなと感じます。

それはそうと、明日、おでんの機械と、より大きな寸胴を見に行くところです。
おかげさまで来客数は微増を続けて来ましたが、最近、多い日は、自分の処理能力を超されかけるようになりました。
また、秋めいてきて、ざるが少なくなったのと客数微増が重なって、かけだしの量が今までの寸胴一つではできなくなりました。
2つに分けてもできるけど、火加減が2つ同じでないからほかの作業をしながら油断するとミスの可能性が増えるので、思い切って45リットルの寸胴を検討することにしました。
これはちょっと冒険です。
冬に調子に乗って、腰を壊さないようにしないと。

かけの比率増、おでんに使うダシの分増、で、冷え込み厳しい冬の起き抜けに寸胴込みで40キロを上げると、恐ろしいことになるかもしれない。

映画「UDON」観ました。

2006-09-17 17:44:10 | Weblog
もともと、普通の日曜日には観られないと覚悟していました。
やっと観ることができました。

うどん屋は自分で打ってたら、昼だけの比較的短時間営業の人でも13、4時間は店にいるのが普通のように、いろいろ知人に聞いてて思った。
長目の人で18時間ぐらいでしょうか。
日曜日も朝と夕方から作業があるので、記帳やレシート整理、洗濯やまとまった掃除なんかすると、土曜の夜と日曜の真昼しか自由時間がない。
実質、休みは年に10日ぐらいでしょうか。

そこで、この連休で観ておかないとまずい!

高松サティに行くと、UDONとその他でお客さんの数がちょうど半々ぐらいの感じでした。

うちの店にも「UDON観て来ました!」とおっしゃるお客様が大阪や徳島からいらっしゃったので、この映画はどうしても観ようと思うようになりました。

うどんジムの感想は、ほぼ絶賛ってとこです。

店名を出してるとこと、わざわざ隠してる感じのとこがあったけど、どう違うんだろう?

あと、うどんジムは映画で言ってるように、ダシを取るときにはじめに強火にはしません。
火を切るまで、できるだけ小さい火にかけ続けて82、3度で火を切っているので、絶対に沸かないし、強火にもしません。
理想は水出しだから沸かす必要なんかないでしょう。
いりこのアクとコンブのぬめりをあまり出さずに旨味を出そうと思うと、うどんジムは強火にはしません。

これでやるとアクがほんのかすかにしか浮いてきません。
ただ、うちの数倍もお客さんが来るところだとそうは言っていられないと思うし、お奨めはしません。

それにしても、エンディングの字幕の、協賛企業や協力先の数の多いこと多いこと。今まで観たほかの映画はほとんど洋画ばかりだし注意もしなかったからわからないけど、異例に多いのではないかと思いました。
パッと見、200ぐらいはあった?