「愛は命のパン」 ヨハネによる福音書 6章34~40節
イエスさんは、五つのパンと二匹の魚を分け合うことによって、五千人以上の人たちのお腹を満腹にしました。翌日、人々はイエスさんを捜し求めました。あのパンを食べて満腹した不思議な出来事を思い出し、再びイエスさんにパンを分けてもらいたいと願ったからです。
イエスさんは、人々に「わたしが命のパンである。」と言いました。「命のパン」とは、毎日食べなければお腹が空いてしまうようなパンのことではありません。それを食べれば、もはや飢えたり乾いたりすることがない、命そのものを持ったパンのことなのです。
イエスさんは、十字架で命を賭し、復活によって愛を示されました。愛こそが「命のパン」なのです。イエスさんは、私たちが愛によって生きるなら、死んでも復活すると言いました。しかし、「復活」という「しるし」よりも、互いに愛し合って生きることの方が尊いと教えられているのです。