ありがとうございました・・・
ご主人様のご縁でした。
ひと時、阿弥陀さまを前に在りし日の事をポツポツと語って下さる。
「主人が青年だった時、更に上の学校に上がりたかったのだが父親より家を継ぐことを強制されたのだとか・・・」
ふて腐れている自分に、「関西でも廻って来い。」と父親が旅費を渡してくれたとか・・・
その時に初めて御本山にお参りされたのだそうです。
あまりの大きさ、美しさに感動されたとか・・・その時の思いを奥様に伝えられていたのです。
そして、去年の秋に御主人の御分骨を胸に奥様も初めて御本山にお参りなされたのです。
ご開山750回大遠忌法要に合わせて上がられたとか・・・
「なんときれいでした!沢山のお参りにもビックリしました・・・」
って、お参りなされた感想も聞かせていただいたことです。
「京都から帰って御仏壇の前で主人にいろいろ話したことです。」
それこそ数十年前、しんどい思いを抱えながらお参りした御本山。
きれいなきれいなお荘厳を前にいろんな事を思われたであろう御主人。
そのご主人のご縁をいただき、同じ御堂に初めて座るのです。
若かりし主人を思いながら・・・
「それはそれは尊いご縁に会われましたね。」って一緒に喜ばせていただいたことです。
辛いご縁ではありましたが、そのご縁をいただきそこに座らせていただくのです。
今、ここにおはたらきくださるのですね・・・
ご縁をお勤めさせていただき、御挨拶をし着替えをさせていただいていた時、5歳のお孫さん(男の子)が私の前に来たかと思うと、
「ありがとうございました」って深々と頭を下げて下さる。
「こちらこそ、ありがとうございました」って言うと彼はニコッと微笑み両手を上げハイタッチを望みます。
「パン!パン!ォ~、パン!」って感じ!
体育会系のノリに「スカッ」っとしたことです、「いいね~、爽やかだね~!」
その後が良いのです・・・
彼はモミジみたいな手で私の大きな頭を撫で撫でしてくれるのです。
嬉しいものです、この歳になると頭を撫でていただくことなんてありませんし、それに順ずる行いができるわけではありません。
久しぶりの感じに嬉しくて「ありがとうございます」と合掌したことでした。
阿弥陀さまも「よう参ったね!」って抱きしめて下さっています。
その温もりに出会いながら気付きながら生かさせいただきましょう!
阿弥陀さま、ハイタッチ!!!