月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

隧道絵画

2012年01月25日 21時22分55秒 | 仏々相念(住職日記)

きれいなもんだな~・・・

 

「なるほど~。ピクチャ―ウインドウ、緑が有難いね~!」って渡辺篤史さんの名調子。

優しそうな渡辺さんの番組が好きで録画しては暇な時に坊守と見ています。

窓枠が絵画の額となり景色が絵となる・・・

「なるほど~」って見ているこっちも唸る絵画があることです。

 

昨日、今日と南予でも雪でした。

雪道は不慣れです・・・

当然のようにノーマルタイヤ、唯一の頼りは前輪駆動ってことだけ。

とにかくリラックスしつつハンドルとアクセル・ブレーキの優しい操作に集中。

東京も数センチでパニックというニュースでしたが、雪の多く降る所が聞いたら腹を立てられそうです。

こちらの大雪警報は雪国での大雪注意報にもならないのだとか・・・

エライ違いです。

 

隣町の吉田町から西予市宇和町の境に法華津峠があります。

昔はその峠をクネクネ越えていたそうですが、今はその中腹程に幾つものトンネルが通り抜け昔に比べ楽に行く事が出来ます。

中でも一番長い法華津トンネルを抜けると宇和町になるのですが、南予一雪が多いといっても過言ではない所です。

「昔から宇和は着物一枚違うけんな~」っておっしゃられます。

 

昨日も今日もここのトンネルを通ったのですが、幾つものトンネルの間々がきれいなのです。

雪がシンシンと降っています。

風がないので優しくシンシンと・・・

暗いトンネルの出口半円の向こうにはそれはそれは音のないような空間があります。

平生は感じることもない木々の葉っぱたちも綿帽子を被りここにあることを教えてくれる。

「お~、きれいなもんだな~」って思いつつ、瞬く間にうるさい現実を持ち込んでしまうコイツがいました。

通り抜けバックミラーに映るニコニコさんのリヤウインドウーにはやっぱり静寂な絵画があるのです。

 

自然のなかにセコセコ生きる小さい自分が見えて仕方がありません・・・