月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

善哉善哉

2010年11月07日 20時28分08秒 | 仏々相念(住職日記)
なんと、あんちゃんが・・・

13年のご縁に遇わせていただきました。
遠方なのによくお参りされていたお婆ちゃんでした。
お亡くなりになられて間違いなく13年経っているんだな~・・・

当時、学生だったお孫さんたちが立派になられています。
可愛かった美人姉妹も結婚されお母さんになられているのです。
グズル御子さんをあやしたり、眠たいのに眠れない赤ちゃんを抱き上げたり・・・
あ~、13年なんだ~って感慨深く思ったことです。

6歳、4歳、1歳の姉妹・・・
お母さんも仕事復帰ということで3人一緒に保育所に通っているとのこと。
やっぱりお姉ちゃんってしっかりせんといけんって思うのでしょうか、ハキハキものを言うお姉ちゃんでした。
休みの時には私のお相手をしてくれるシッカリよう・・・頼りのない住職が不憫に思ったのかもしれません。
このお姉ちゃんが先を歩いてくれるから次の2人も安心していけるんだろうな~・・・
逆に2人の妹がいるから歩めるところもあるのでしょうね・・・

穏やかに過ごさせていただいたことです。

午後のご縁を勤め終えクタクタになって帰ると、
「なんと、あんちゃんが作ってくれたぜんざいをごちそうになったんですよ」
って午前中お参りさせていただいたお家でのことを嬉しそうにはなしてくれる坊守。
「お~、すごいね!いいな~、食べたかったな~!」
「そうでしょ!私もご院さんが来てたら喜ぶのにって言ったのよ。そしたらあんちゃんがね、僕もそう思いながら作ったんですよって・・・」
涙がでます、本当に・・・

有難い、本当に有難いのです。
いつも思うことですが、誰がそこまで思ってくれるでしょう・・・
私はそのこととも気付かずに自分の煩悩ばかり追いかけていました。
でも、こんな私にぜんざいを食べさせてやろうって思い作ってくれるおはたらきが勿体ないのです。
そう気付かせていただくと下がらん頭が自然に下がることです。

去年の今日もこのお家であんちゃん中心に尊いご縁をいただいていました。
このあんちゃんも一家の先頭を歩きます。
奥さん、2人の弟とその連れ添いさん、皆に支えられて歩まれています。
「若いのに偉いよね!」って坊守と話したことです。

このあんちゃんもこのブログを読んでくださるお方です。
家のこと、何でも知っていてくださいます。
住職の有様・すきなもの、坊守の有様・すきなもの、子どもたちの有様・すきなもの。
会って話すと恥かしいくらい・・・
全部分かった上で捨てもせず付き合って下さり本当にありがとう・・・

ぜんざい、本当に残念だったけど温かい話を沢山聞かせていただいて胸いっぱいになりました。

皆さんのお陰で、また明日も歩むことができます、ボツボツと・・・