月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

少女時代

2010年11月01日 19時04分52秒 | 仏々相念(住職日記)
最近の・・・

晴間の出た午後、「おっしゃ~、洗車しよう!」
ウインドブレーカー重ね着して身体を動かします。
これで夏の暑い時には心地いい汗が流れてくれたのですが・・・
気温が下がるとなかなか汗がでてくれません。
もう、11月ですもんね、無理もありません。
寒くなると流石の洗車好きも動き難くなります。

「おった~!」道路の方から声がします。そう、問答さんの御帰宅です。
「おっ、おかえり~!」
「・・・」フフフって笑うものの返事がありません。
「おかしいな~、返事がないな~」
「返事せんよ!」
後ろに友だちもいましたので、「こんにちは!」ってダンマリ住職の一生懸命の爽やかな笑顔・・・
「・・・」返事がありません。
「あれ~、おかしいな~。返事がないな~」
「おっちゃん、最近の少女は恥かしがり屋やけん返事せんよ!」って問答さん。
「分かった、あんまりおっちゃんがカッコいいけん恥かしいんやな?」
「・・・」
「おい!黙ってどうするや!」って、3人で笑ってしまいました。

恥ずかしがり屋の少女たちは、こんなダンマリ住職に笑顔でいろんな事を教えてくれます。

「おっちゃん、遊ぼう!」
「ごめん、おっちゃん今洗車しよるけん遊べんわ・・・」って言葉が終わらないうちに「A先生は?」
「早や!」やっぱりダンマリ住職より坊守なのです。
「家におるけん呼んでごらん?」2人で駆けて行き坊守を呼びます。
仏さまのような笑顔に身構えることもなく直ぐに打ち解けていきます。

本堂から楽しそうな声、ピアノの音、走り回る音・・・
本堂に入れば最近の少女も昔の子どもたちと何ら変わりのない優しい子どもになりますね。

大きくなってもこうやって仏さまに会いに来てくれるかな・・・