月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

廃物利用

2010年11月18日 22時38分51秒 | 仏々相念(住職日記)

「何か出来た?」・・・

 

今日のお宿のご主人は、とても器用な方です。

いろんなものを利用しては面白いものを沢山作っておられます。

報恩講の時の「いきいきかがやき展」の常連さんで、賑やかに本堂を飾って下さいます。

 

お仏間に並ぶ自作のものを眺めては、「今年は、これとこれにしましょう!」

半ば強引の私に、ニコニコ顔で喜んで下さいます。

 

今年選んだのは「お念珠掛け」

寺参りの好きなご門徒さんは門前の土産物屋さんが大好き。

かなり以前にふらっと立ち寄ったお店に人が合掌しているお念珠掛けがあったのだそうだ。

「これくらいワシも作れる」って思い立ち制作に取り掛かったとか・・・

 

このおじさんの良いところは、「あるもので如何に作るか!」ということ。

すべて廃物利用とは思えない出来です。

 

どうぞ、報恩講にお参りしていただいて、キラキラ輝くような一品をご覧ください。

 

 


お取り越しのはなし

2010年11月18日 21時48分46秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
10月半ばから始まりましたご門徒さまのお取り越しのご法縁も、折り返しを過ぎました。
わたしはお参りをさせていただくようになって七年目になります。
どの講中のご門徒さまも、何もわからないわたしをあたたかく迎えてくださり、お育てくださいます。ようこそ、ありがたいことです。

この頃は日が落ちると途端に寒くなります。
日の入りも早いので、夕方のお家参りは真っ暗な中を歩かなければなりません。
ところが、暗いだろうからと、寒い中を大きな道まで出て待っていてくださるお方がいらっしゃるのです。
寒いのに、私たちが行くまでずっと……
もったいないことです。

お仏壇のお灯明を灯して、万端整えて待っていてくださるお方。

寒い土地だからと、ストーブをお部屋に二台もつけてあたたかくしてくださるお方。

おじいちゃんっ子のお孫さんと一緒にご法座にお参りされたお方。
お念仏をたいせつに受け継いでこられた方々の心なんとあたたかいことでしょう。

今年もこうしてお取り越しのご法縁をおつとめさせていただいていることを、ありがたく、ありがたく、いただくばかりです。