進藤:「日本の領土は,我が自衛隊が守る!
総帥は,俺が守る!
なんや,凄い人を雇ったやと,今度おうたらボコボコにしたるねん。」
進藤:「どや!決まってるやろ!」
キャプテン:「君はさっきから,何を大きな声で独り言ってるの?」
進藤:「あ,すんまへん・・・あのもしかして,凄い人?」
キャプテン:「私は,キャプテン・アメリカと云う者だ。よろしく。」
進藤:「よろしゅうお願いします。あの,キャプテンはんは,
失礼ですが,階級は・・・?」
キャプテン:「キャプテンって云うくらいだから,大尉かな?」
進藤:「大尉ですか?(どんくらいの人やろ?)」
キャプテン:「ちなみに君は?」
進藤:「あ,僕ですか?僕は3等陸曹です。総帥は,王様の次にエライゆうてました」
キャプテン:「日本の階級はよく分からないが,それはかなりエライね。」
進藤:「キャプテンはんは,アメリカゆうぐらいですから,
アメリカから来はったんですか?」
キャプテン:「いやあ,よく分からないが,「あみあみ」と云うところから来たらしい。」
進藤:「あみあみ?」
キャプテン:「そう,なんでも,代引きだったんで,総帥はかなり困ったとか。」
進藤:「あの方,いつもお金無い,ゆうてまっせ」
進藤:「わお!これ,ホットトイズでっせ。エリートやん」
キャプテン:「そうなの?どうも,映画に出てたらしいよ。」
進藤:「そうやろ思いましたわ。格好ええですもん。
ちょっと上向いておくんなはれ・・・ほら,男前や。」
進藤:「目も光ってまっせ。僕なんか,目~黒い点でっせ。」
進藤:「ブーツなんか,ほんまもんみたいでっせ。」
キャプテン:「君のもピカピカでいいじゃないか。
進藤:「そんな,キャプテンはんのは,ほんまもん。
僕の何か,クマモンでっせ。」
進藤:「後ろ姿も格好ええなあ。ベルトなんか,ほんまもんの革みたいでっせ。
僕のなんか,ゴムだっせ。」
進藤:「また銃もいいですね。」
キャプテン:「これは,トンプソンM1だったかな?
あんまり詳しくないんだ。古いモノらしいよ。」
進藤:「拳銃も持ってはりますね。僕には無いんですよ。」
進藤:「盾なんか,ピカピカですやん。」
進藤:「後ろから見ても,リアルでんな~。」
キャプテン:「この盾は,弾をはじくだけではないんだ。
敵に投げつけて破壊することもできるよ。」
進藤:「そんな怖いわ~。」
進藤:「あれ?何か落ちましたで」
キャプテン:「これは手だよ。いくつもあるんだ。」
進藤:「いいなあ,僕なんか,一つしかないですよ。」
キャプテン:「幾つか使っていいよ。」
進藤:「いいですよ,色合いまへんから。」
キャプテン:「あ,そうだ,そろそろ総帥の警備に当たらなきゃ。じゃあね。」
進藤:「くっそう!俺かて盾あったら勝てるわ!
でも,あの機関銃,弾でるんやろか。
出るんやったら,負けるな~。」