トルナトーレ監督と云えば,
「ニュー・シネマ・パラダイス」や,「マレーナ」を観たかな,
どれも素晴らしい作品で,観た後の感動がずっと尾を引く。
シチリアのバーリアと云う田舎町で牛飼いの家に生まれたペッピーノ。
小さい頃から働かなければならないのでござるが,
何だろうな,たくましさを感じるのでござる。
この乾いた感じ,
あちき,イタリアには行ったことないでござるが,
なんか,らしいのでござるよ。
紙芝居のようにシーンがめくられ,
一点を中心にシーンが変化し,少年も少しずつ成長する。
こんな観せ方も上手い。
また,彼の映画に出てくる女性はみんな魅力的。
マンニーナに恋をするのでござるが,
いやあ,波瀾万丈の人生の幕開けなのでござるよ。
ちゃんとしたお金が入ってくる仕事もなく,
お家は常に貧乏,
色々な不幸が訪れるが,
負けない家族。
それに,苦しい生活の中にも,
5人目の子供が生まれることを家族みんなで祝う。
本当の幸せなんか,あちきにはまだ分からないのでござるが,
こんなことなのかな?
と感じずには居られない。
街並み,道路,服装,そして思想。
それぞれが,それぞれの時代を物語るが,
あちきはイタリアのクルマが好きだから
思わずクルマに目が行く。
チンクをはじめ,多くのイタリア車,
そうして,時代と共に欧州車が入ってくる様子は,
まさにイタリアの街そのもの。
クルマ好きにもいい映画ではないだろうか?
ラストのシーンは,最近よくある頭コンガラガリパターンでござるが,
あちきも慣れてきたので,OKかな。
いつもスッキリ終わるのがいいと思ってると,
新しいモノは見付からないからね。
もう一度観てみたいな。