朝から調子が悪い日々が続いているでござるが,
今日は何故か絶好調(ただ眠れないだけ・・・)。
しょうがないからマンガでも読んでみることに。
いや,失礼。
マンガを真剣に読んでみるでござる。
石ノ森章太郎氏の「仮面ライダー」でござる。
上巻は,本郷猛編でござる。
城北大学の学生だった本郷猛が,
ショッカーによってサイボーグに改造されるお話でござるが,
これが実に哀しさをひめている。
文明と科学の結晶が自然や人々を苦しめる世界。
なんと皮肉で哀しいものでござろうか。
当時からこういった視点で,世の中を見ていた作者の目線が,
ただの漫画家でないことを証明しているでござるね。
本郷猛は,その後,脳だけの存在になるところはとてもショッキングでござるが,
その意志は,複雑な経緯で一文字隼人に受け継がれる。
ちょっと見,コミカルな表現が出てくる下巻でござるが,
扱っている内容は実に重く,沈鬱な世界でござる。
しかし,その中に,
最近では疑わしく,ナンセンスにもとらわれがちな,
「正義が勝つ」と云った当たり前でなければならないルールを,より鮮明に浮き彫りにして,
心に訴えかける。
善と悪を秘めた肉体。
それは,改造人間にだけに埋もれる心理ではない。
一般の我々の心と肉体の中にも常に存在するものでござる。
仮面ライダーは泣いているのでござる。
そういった,実は身近な部分に光を灯し,勇気づける作品ではござらぬか。
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