先日,釣りに行ったときのお話。
それまで結構掛かっていたアラカブが釣れなくなり,
神ノ島近辺の海を彷徨っていたのでござる。
左後ろに神ノ島教会,左前方に鼠島を見据えるあたり,
右手に見えるのは高鉾島でござる。
「殉教の島」と云われる島でござる。
ここで,宣教師をかくまった宿主二人が斬首された話や,
日本二十六聖人など多くの殉教徒が眠る島という話,
それから,貿易船が沈んだという話や,台場があるという話や,
古墳跡があるという話など,
島の大きさをはるかに上回る多くの歴史的な話が眠る島でござる。
その割にはよく知られていない島でござる。
この島の横で釣りをしていると,煉瓦造りの建物跡を発見。
急遽,上陸することに。
今回も,海坊主1号で上陸でござる。
HI殿,わがまま聞いてくださりありがとうでござる。
まずは,上陸のあいさつ。しっかりお祈りでござる。
うん?これは何かの建造物の跡?
煉瓦が散乱しているでござるね。
煉瓦の上にコンクリートのコーティング?
不思議な構造物。
煉瓦の積み方は,一見するとイギリス積みでござる。
高島と,端島(軍艦島)を結ぶライン上に,中ノ島というのがござるが,
其処は,公園として使われたのでござるが,
火葬場としても使われていたでござる。
ちなみに中ノ島の煉瓦は,長崎特有の蒟蒻煉瓦でござる。
これも,火葬の・・・・?
穴は塞がれているでござるが,うんん,人の肩幅と同じくらい,
この大きさで,火葬の施設であれば,ちと使いにくいし,
形状が大きく異なる。
要塞の一部と考えれば,ちと貧弱。
要塞の一部と考えると,明治初期はフランス積みでござるから,
これは,日露戦争以降と考えられる。か?
画像が回転しているでござるが,
これが,中の様子。
うんん,素人では全くよく分からない。
知っている方がおられたら教えて下され。
構造物のサイド。不規則な積み方。
煉瓦は,簡単に引き抜ける。
かなり傷んでいるのか,それとも手抜きの構造物でござろうか?
タダのゴミ置き場だったりして・・・。
煉瓦?の一部にはこのような刻印があるものも。
昔,三井三池の防空壕では,三井三池の刻印のモノを見たでござるが,
これはいったい何でござろうか?
ココには,様々な漂流物があり,
船の一部や,養殖関係の施設の一部が漂着していたでござる。
島の1/3程度しか回れなかったでごあるが,
多くのロマンを秘めた島であることは間違いない。
あちきの家から見えるこの島,もっと勉強したいと思ったでござる。
女神大橋を臨みながら,今日も静かに眠る島でござる。
※ この島での悪戯はダメよ。