負けない MCTDとの気ままな日々

MCTD、シェーグレン症候群である大学生の気ままな毎日をリポートします。

解剖!

2019-06-26 09:14:39 | CEな日々
昨日はやはり波乱でした。解剖です。

何の変哲も無いテーブルに2つの班、合計13人が集められ、(本来は14人であったが、再三のことながら1人盲腸になったので休みなのである)が集められました。中には金太郎袋をスタンバイする者もいます。しかもこの実習のサイアクな所は、この段階では生きたラットが実験室の隅にいると言うことです。なるべく見ないようにしても視界に入ります。鳴き声もします。普段研究でやっているのは、もう死ぬのが目に見えていて、死んでから死因を特定するために(あるいは組織を得るために)する解剖です。こんなに大きな元気なヤツはやりません。いくら何件もこなしたやつであっても、これは普段研究でやっているものよりも精神的にきます。他の奴らはと言うと、もう先生の注意は耳に入らなさそうな感じ。

まず、解剖の諸注意などを聞かされながら、みんなの顔がまた一段と青くなっていきます。そして、デモのビデオを見せられてもうマッツァオに。「こいつぁ、先が思いやられる」とわしは心の中でつぶやきました。

そしていよいよ安楽死(二酸化炭素法)を行い、班長が一匹ずつ受け取る段になりました。班長の私も受け取りに行きましたが、普段研究で使用するようなモデルラット(ある病気を模擬する)、あるいは先天疾患のラットと違って大きな重たい身体です。尻尾も立派です。「いのちを握りしめている」という感じがしました。「いのちを預かるために、いのちをいただいて勉強しているんだなぁ」と思いました。もうこの段になると班の男3人はすすり泣いていました。

ですが、普段解剖している人間としては、死後硬直する前に早く解剖しやすい体位にさせなければなりません。マウスやラットの場合、尻尾に死斑が出ます。これが出る前に体位をとらせないとどうしようもなくなるのです。手際よく準備して、スタンバイし、解剖を始めました。

マウスの解剖とラットの解剖、両方やりましたが、ラットの方が体が大きい分やりやすいです。研究でやるマウスの時はハズキルーペを愛用しています。全て1人でやるわけにはいきませんので、時々班員に交代させましたが、大抵の人は少しやっただけで「無理!」となりました。

なんとか所定の作業を終え、ホッとしたところで、隣の班が尻尾を傷つけてしまい、2人ほど気を失ったようでした。だからあれほど尻尾は傷つけるなと言っておるのに!

私たちの班は出血量も少なく、「さすがだ……」と青い顔をした男たちに言われて私は手を下ろしました。(手を下ろす、とは手技を終えること)ネズミたちの元気を示す立派な尻尾には、死斑が点々とついていました。元気であればあるほど大きな死斑になります。普段解剖しているネズミたちにはあまり出ない大きな死斑でした。「元気な動物から教わったのだ」と改めて思いました。普段の解剖とはまた格別の意識があったように思います。


何人かは青い顔をしたまま帰宅し、何人かは気を失いましたが、とにかくレポートには学んだことを書いて欲しいものです。私もとりあえずどれから書くかな、と思っています。

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