負けない MCTDとの気ままな日々

MCTD、シェーグレン症候群である大学生の気ままな毎日をリポートします。

大学院生の懐事情大暴露!

2023-08-31 08:10:00 | 研究室ぐらし(博士のタマゴ)
世の大学院生お元気にしていますか。とうとう学振の王様、大上博士が今年の学振の一次審査開示日の予想を出してきたので「もう夏も終わるなあ」と思いました。おはようございます。

さて今日は!大学院生の懐事情を大暴露するぜ!「大学院生ってお金ないっていうけど、本当にないのですか?」とか「博士になったらお金貰えるってマジですか?」「諸外国に比べて博士の待遇悪いってホントですか?」とかいろんな金銭関係のご質問を貰うのですが、その質問に全て答えましょう。

ちなみに私の現在のスペックですが、実家暮らし、毎月最低でも5000円は医療費に吸われている、研究と学会巡りを趣味とし、大学院生人生の大半をラボで生活している、というものになります。アルバイトは、修士時代はTAとRAと臨工(M2から)とベビーシッター(M2から)、博士時代はほぼ学内生活費支援です。

ではまず修士時代から。

収入(月)
TA 7000円くらい(他キャンパスに教えに行っていたが、交通費の支給がなかったので毎回時給の三分の一くらい吸われてた。時給1100円)
RA 50,000円
臨工 30,000円(マックスで入ってこのくらい。学会とかで入れない月は10000円切ることもあった)
ベビーシッター 15000円

支出(月)
学会年会費(月にならす) 3千円
文具書籍代 10000円
交際費 5000円(全く使わない月もあったので平均にしています)
食費 5000円
貯蓄(金積立)15000円
だいたい25000円くらいを目安に生活していました。50000までは使ってもいいくらいのゆるさで管理していました。

修士時代は医療費は扶養から外れていなかったので、全額親負担ということにしていました。その分の貯蓄は博士課程の学費に回すということにし、せっせと貯金しました。学費も親の支払いでした。学会参加費や旅費はほとんど降りていて、これを趣味にしている身分としてはほぼ充足した生活ができていました。ありがてぇ。

今の懐事情ですが、今は扶養から外れる金額をもらったので、完全に医療費と学費が自立しました。家賃は入れてませんが、実家暮らしとしては、金銭的にはまずまずの自立度です。では。

収入(月)
学内支援 160000円

支出(月)
学費 50000(月平均)
学会年会費(月にならす) 3千円
文具書籍代 10000円
交際費 5000円(全く使わない月もあるので平均にしています)
食費 5000円
医療費 5000円
貯蓄(金積立)15000円
トータルすると使う分だけで80000円くらい使ってますかね。ちなみにこれ、家賃払ってないから貯金できてますけど、16万だと普通に考えて家賃払ったらそれで試合終了というか、多少はバイト必須ですね。

よく、「博士になったらお金貰えるってマジですか?」という学生がいますが、この生活費支援にしてもそうですが、生活費の支援を受けて研究で食っていけてる(ここでいう食っていけてる、とは生活費の半額以上を生活費支援などで賄っており、アルバイトが制限できる状態であることを指します)状態にするにはほとんどの場合厳しい審査があります。だいたい採択率は学内でも国公立の場合20〜40%、月20万もらえる学振は20%前後で推移しています。私の場合、修士の業績の貯金があったので審査に通り、滑り出しがスムーズでしたが、もしも業績なく進学していたらと思うと身震いします。

しかも私、恐ろしい話していいですか。ファッションとかそういうものに全く興味がないのでそういうお金がほとんどかかっていないんですよ。(大マジもマジ。靴下は破れて「概念」になるまで履くし、おしゃれな服はスーツの一択)だから計上していないんです。それでこれですからねぇ。普通だとファッションもだし、研究以外の趣味もあるでしょうからね。「無理じゃね?」と思います。私みたいな気の狂った奴なら、生活できるよってところでしょうか。

ちなみにこの金額が世間的に見てどのくらいかというと、ズバリ「低所得」です。学生とはいえ、最高学位の博士だろ?低所得って正気か?と思うじゃないですか。働いてないってそういうことなんですよ。少なくとも世間的にはそう見られてるってことです。欧米とかだと修士博士問わず大学院生は生活に困らないどころか中間所得層くらいにはなってるからなぁ。そもそも学費支払ってないケースも多いし。うちみたいに生活できてても率直に言って待遇はいいとは言えませんね。

まぁどうやら来年から学振の生活費支援が増額になるかもしれないという希望がありますので、引き続きこの辺は注視していきます。
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