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血の呪い

2011-08-29 00:08:30 | 高森光季>その他

 なんという恐ろしいタイトルでしょう!(笑い)
 まあ、けっこう重い話なのですけど。

 人間は霊魂である。それが肉体という乗り物に宿る。
 こういう言い方をすると大方の人は「どん引き」すると思いますけど、要するに我々はそれぞれの肉体に「憑霊」しているわけです(笑い、いや、笑えない?)。あまりに完全に憑依してしまって、自分が霊魂であることを忘れ、この肉体こそ自分ではないかと錯覚してしまうほどに。

 マイケル・ニュートンの本に出てきますが(出典省略スマソ)、人間の魂は肉体を選んで宿る、ところが肉体の方にも非常に粗雑なものだが「魂」に似たものがある、そして時にはその肉体魂が人間霊の憑依に対して「異様な侵入」と感じることがある、らしいのです。
 それが本当だとするなら(たぶんそうでしょう)、肉体は霊魂とはちょっと別次元の「魂」があって、我々は、我々の本体たる霊魂と肉体魂との葛藤を生きていることになります。

 なんでこんなことを言っているかというと、それぞれの人は、単に自分の霊的来歴(過去世の“通信簿”)だけではなく、選んだ肉体の「個性」も背負っているということを言いたいわけです。そしてその「個性」には、遺伝的要素というものがどうも濃厚にありそうだ、と。

 これは空理空論ではなく、私自身の切実な体験から言っているのです。
 私はある面でかなり欲望が強いほうらしく、それに関することで、まあ、実はけっこう不埒な悪行を犯しました(はい、告白ですw)。で、その時、母親がこう言いました。
 「お前のそれは(父親)家の呪いだね」
 まあ、つらつら思ってみるに、確かにそのようです。親のくせにひどいことを言うなとは思いませんでした。ああ、こりゃ確かに血の呪いだな、ともろにへこみました(爆笑)。
 ま、そんなことを言いましたが、さらにつらつら思うに、母親の系統の方の「呪い」も入っている。まあ具体的には言えませんが、ありゃ、俺のこの不甲斐なさは母親家の方の呪いじゃないか、と(まあ、いい面もあるのですけどね)。
 なんだよ、俺は過去世のカルマだけじゃなく、父母の血の呪いもまた「課題」なのね、と、ある時思いました。
 まあ、霊魂としてはそんなことは百も承知で、わざわざそういう「偏り」がある「私」を選んで生まれてきたわけですけど。

 なんでこんなことを思っているかというと、このところ調べ物というか本を読んでいて、ある歴史上の“偉人”のことを知って、つくづくそういうことを思ったからです。と言っても何のことかわかりませんね。そのうち書くかもしれません。ちょっとあまりにいろいろな思いが複雑に交錯するので書かないかもしれません。ますます何を言っているのだお前は、ですね(笑い)。

 血の呪いというと決定論とかみたいに思われますし、へたをすると差別?みたいに思われるかもしれませんが、そういうことではありません。
 「ヒト個体」は、それぞれに個性・特色を持っているということです。
 あるヒトは、非常に行動的バイタリティを持っている。あるヒトは直感的な知性にすぐれている。あるヒトは音楽とか絵画とか踊りとかの才能を持っている。そういった個性・特色は、ある程度はヒトの遺伝的特性によって支えられているのだということです。で、それはもちろんいい悪いではない。
 まあ、たとえば、爺さんがバクチ大好きだったら、孫にも多い少ないはあるにせよ、そういう要素は入っている。非常に下世話に聞こえるかもしれませんが、そしてそれは精神を重視する人には侮蔑的な考えに見えるかもしれませんが、そういうことです。そういった嗜好・傾向は、身を滅ぼす種になるかもしれないし、ベンチャーで大成功を招く種になるかもしれない。単純にいい悪いは言えないわけです。

 まあ、そうやって見ると、人間も複雑に見えて面白い。我々はそれぞれの霊的来歴を持っている。そして学ぶべきことを学ぶために、肉体を選んで生まれてくる。そこには、そのヒト個体なりの特色というか負荷がある。よい遺伝的資質もあれば悪い血の呪いもある。それもまた学びのためには必要だと霊魂の方はわかっている。

 いや、別にだからどうだということではありません。選んだヒト個体の傾向による行為も、魂自身が責任を取るものであって、「俺の過失は血の呪いだ」と言って免責されるものでもありません。
 ただ、そういう面があるよ、と。自分を考える時、自分の魂の課題を考える時、自分に「課せられた」血の重みも、ちょっと考えてみるのもいいのかもしれないな、ということです。
 まあ、それで、ネガティブな点は「俺がふんばらなきゃいけない課題だな」と受け止め、ポジティブな点は感謝して、生きるようにできたらいいでしょうね。


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