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Pretenderの備忘録

三谷版 桜の園

2012-06-11 23:33:33 | 芝居・ミュージカル・バレエ
パルコ劇場 C列29番

作 アントン・チェーホフ
翻案・演出 三谷幸喜
出演 浅丘ルリ子 市川しんぺー 神野三鈴 大和田美帆 藤井隆 青木さやか
瀬戸カトリーヌ 高木渉 迫田孝也 阿南健治 藤木孝 江幡高志

開始前に青木さやかが出てきて、前説、ちょっと微妙。
喜劇をコンセプトにすることが分かる。

話の大筋を変えずに、台詞をちょっと気をきかせたりして、喜劇に仕立てている。
チェーホフでもなければ、三谷でもないというところではないか。
浅丘ルリ子は、72歳とは思えない美しさと存在感。台詞がちょっと棒読みにはなるが。
この人の蜷川演出のブランチや、日本橋を見てみたかった。
中途半端な感じがした。ルリ子を観れたというのが収穫。
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宝生会 月並能

2012-06-10 23:53:37 | 能・狂言、文楽
宝生能楽堂 正面ろ 5番

須磨源氏 
シテ 田崎隆三
ワキ 高井松男


イブニングチケットというのがあり、最後の一番だけを見る場合には、3000円で観ることができる。
能は、観世も宝生もそうだが、昼の12時から17時過ぎまでやっていることが多く、これをちゃんと通しで観る人は少ない。
だいたいが、お弟子さんとか関係者が先生のものの前後をみて帰るとかが多い。
チケットが売り切れのことも少ない。
自分のお目当ての能楽師が、最後であるとイブニングチケットが利用できることになる。

空いていたのはやはり正面から脇、中とすべてだった。
それほどたくさん空いていたわけでなく、正面の席を買う。
しかし、そこに誰かが座っていて、席を間違えた人がいろいろいて、ちょっと面倒だった。
最後の出し物でだいたい、6割くらいの入り。チケットは8割以上は売れていたと思うので、前半の関係者は帰ったということだろう。

須磨源氏は、前シテと後シテが翁と貴公子という感じで、源氏物語に題材をとったもの。
ここには女性は登場せず、割合と、いい感じの夢かうつつかというものだ。

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演劇講座 「サロメ」でワイルドは何を描きたかったのか?

2012-06-09 23:02:07 | 芝居・ミュージカル・バレエ
新国立劇場 中劇場 15列28番

講師 平野啓一郎

最初に宮田監督が出てきて、宮本亜門でサロメを上演するにあたり、新しい翻訳ということで、平野に頼みに行った話をしていた。芸術監督ってそういうこともするんだと、ちょっと感心。

今年37になる平野は、西洋的な知性と、現代日本の若者気質をミックスさせたような人、というのが従来のイメージで、そのまんまという気がする。

サロメという芝居の時間の短さが、今に合っているのではないかみたいな話をしたり、ジャズの話をしたり、三島に傾倒した学生時代の話、まあ、それなりに枕になっているのだが。

ポイントはサロメの実年齢はどうだったかを考えてイメージした。そのうえで、過去の翻訳の読み比べ、あるいはフランス語の原文や英語も読んで、それは面白かった。

サロメの背景を考えると当然ではあるが、キリストやユダヤの話には知性が感じられ、この人のバックボーンなんだろうなあと、少し旧い感じはするがそれをどう現在に再生するかなのかもしれないと思ったりした。

客席には、知らないことはない映像作家の顔などを発見。
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サロメ

2012-06-08 23:21:02 | 芝居・ミュージカル・バレエ
新国立劇場 中劇場 1階18列45番

翻訳 平野啓一郎
演出 宮本亜門

サロメ 多部未華子
ヨカナーン 成河
ヘロディア 麻実れい
ヘロデ 奥田瑛二

シンプルな現代的な演出セット。
ステージの前に奈落があり、ヨカナーンが閉じ込められるところとなり、その前にもうひとつ小さい舞台がある。
上に客席から映りが見える大きな鏡がしつらえており、蜷川っぽい演出。
ただ、この鏡、ステージの奥の方しか映らない。前のステージはもちろん、奈落、そしてメインステージの前方も映らない。演出の意図があるのかもしれないが、これが残念。
最後の赤い血、これはポスターの色もこのイメージだったのだと納得。

役者は多部未華子、熱演。まだ若いんだ。かわいさとセクシーさということなんだろうが、蒼井優で観てみたいとも思う。
成河も、綺麗なイメージで選ばれたのだろう。
麻実れいは、きちっと。奥田瑛二は、こんなものなのかな

10年前にブロードウェーでリーディングであるパチーノで観たことがある。

さて、今回は何か新しいものを提供できたか。
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パーヴォ・ヤルヴィ指揮 フランクフルト放送交響楽団

2012-06-06 23:19:22 | 音楽 Classic
サントリーホール 大ホール 2階LD4列7番

曲目
リスト: ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調

マーラー: 交響曲第5番 嬰ハ短調

リスト:ラ・カンパネラ(ソリスト・アンコール)
ブラームス:ワルツ第3番(ソリスト・アンコール)

ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
ブラームス:ハンガリー舞曲第6番

指揮パーヴォ・ヤルヴィ
出演アリス=紗良・オット(Pf)

リスト。アリス=紗良・オットは初めて聴いた。力強い演奏、若いのに重い曲も弾けそうだ。
オケもガンガン鳴らして、ぶつかりあいのような緊張感があった。

マーラー5番。かなりテンポを遅めにして、かなりメリハリをつけた演奏。抑えて静かにというところと、大きく鳴らすところのコントラストが大きい。最初と第三楽章の前に、メンバーがそろわず、待つようなところが気になった。

来日公演なのでアンコールということになるのだろうが、おねだりをするような拍手には本当に抵抗がある。
また、マーラー5番の後にアンコールが必要かという気がいつもしている。



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