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Pretenderの備忘録

吉例 顔見世大歌舞伎

2005-11-18 23:04:51 | 歌舞伎
昼の部
歌舞伎座 3階 4列15番

20年ぶりに3階へ。懐かしい。でも花道、七三(実際には今は八二くらいだろうけど)で止まられても全然見えないんだよねえ。それでも声をかけている大向こうさんは凄いなあと。

息子。英国の戯曲を小山内薫が翻案したもの。プログラムにはバタ臭さがないとあるが、せりふの感じが、歌舞伎調ではあるものの、こういうやり取りは新劇チックだと思う。歌六の火の番。なかなか渋い。これ、左團次にやらせてみたいなと思った。染五郎の金次郎、まあいいんじゃないって感じ、笑。

熊谷陣屋。仁左衛門の直実に尽きます。いや、引っ込みがちゃんと見れませんでしたが、良かったです。去年、おととしと橋之助がやったみたいだけど、ちょっときつそう。雀右衛門の相模、左團次の弥陀六と脇もしっかりでした。雀右衛門さんはちょっとお疲れの感じが。

雨の五郎。吉右衛門の踊り。お愛嬌というか、金を取ってみせるほどのものでない。
うかれ坊主。富十郎の踊り。幕間の余興というか。面白くはあるし、さすが徳穂さんのご子息という動きがある。

人情噺文七元結。円朝の人情噺の台本のうちのひとつ。悪人がいない世話物。幸四郎が初役で、町人の喜劇的なものを。一生懸命やっていることで笑えたりする。彼が喜劇としてやっても笑えないかも。慣れないものをやってるからおかしいみたいな。こういうのは勘三郎で見たいかなあ。菊五郎はさらりときれいにまとめるだろうなあ。文七は最近は、染五郎、菊之助、七之助、辰之助、新之助という面々がやってるよう。染五郎はことさらひ弱さを出そうとしていたが、地でも結構いけるんじゃないかな、変な見栄をきるようなことしなければ。脇はしっかり。


コメント
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