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Pretenderの備忘録

初春歌舞伎公演「三千両初春駒曳」

2014-01-03 22:48:43 | 歌舞伎
国立劇場大劇場 1階6列8番

辰岡万作=作『けいせい青陽●』より (●は集に鳥)
尾上菊五郎=監修
国立劇場文芸研究会=補綴
通し狂言三千両初春駒曳(さんぜんりょうはるのこまひき) 六幕
           国立劇場美術係=美術



序 幕   高麗国浜辺の場
二幕目   第一場 御室仁和寺境内の場   
        第二場 同    御殿の場
三幕目   第一場 今出川柴田勝重旅館の場
        第二場 粟田口塩谷藤右衛門内の場                 
        第三場 元の柴田旅館釣天井の場                  
四幕目   住吉大和橋馬切りの場
五幕目   阿波座田郎助内の場
大  詰   紫野大徳寺の場


(出演)
 尾 上 菊 五 郎
 中 村 時   蔵
 尾 上 松   緑
 尾 上 菊 之 助
 坂 東 亀 三 郎
 坂 東 亀   寿
 中 村 梅   枝
 尾 上 右   近
 藤 間 大   河
 市 村 竹   松
尾 上 松   也
 河原崎 権 十 郎
 市 村 萬 次 郎
 市 川 團   蔵
 坂 東 彦 三 郎
 澤 村 田 之 助
         
        ほか

菊五郎劇団の初春の復活狂言はいつもながらの現代的には難しい込み入った内容。
江戸時代の歌舞伎の多くは、終日かけて筋よりも役者の見せ場ということなのだろう。
現代まで生き延びている狂言は、助六なんかも冷静に考えるとぶっ飛んでるけど、まあまあわかりやすい。
わかりにくいものは消えていったのだろう。
そういうのを復活させるのだから、相当大変だと思う。
補綴と言っても、原作があるのだから限界がある。
一応筋は通ったが、わかりにくさは残るが。
見せ場がいま一つ。
菊五郎は一歩引いたような感じ。
時蔵はしっかり。
松緑もまあまあ。
菊之助もしっかり。
亀三郎、亀寿が相変わらず口跡がよく、花を添える。
誰が主役だか、見せ場はなんだったか、あまり記憶に残らないところが残念。
今後も復活はやるのだろうが、なんらかの工夫が必要になろう。
初めてどぶで観たが、見やすい。
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