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Pretenderの備忘録

八月納涼大歌舞伎 法界坊

2005-08-15 23:42:17 | 歌舞伎
3部制の夜の部。
勘三郎、勘太郎、七之助、扇雀、福助、橋之助等、コクーンや野田版でおなじみのメンバーが、平成中村座の演目を串田演出で再演。
勘三郎はとことん楽しませようとエンターテイナーに徹している。扇雀は、キレイなお姫様ということで、今までの野田版や桜姫なんかとは勝手が違う。福助の立役は久しぶりに見た。女として聞いてきた声なんで、ちょっと違和感。勘太郎、頑張ってたが、まだアドリブジョークとかはきついかな、そんなことしなくてもいいよって思う。橋之助、どうも今ひとつ、芸の持ち味がないというか。どういう役者になるのか、どういう役を当たり役として、主役を張るのかが見えてこない。荒事は背は高いが、今ひとつ迫力に欠ける。花道を走るのは一生懸命で早いなと思うけど。世話物的な味は40ということもあり、三津五郎なんかと比べたら、かわいそうだし。和事をやるような色気も足りない。困りましたねえという感じ。万年爽やか青年で終わってしまうのか?
序幕のくだけ過ぎ?って感じから、二幕で歌舞伎らしく残酷な場面をさらっとやり、三幕は歌舞伎らしい舞踊も入れた作り。これが同じ作品とは思えないほど、変化に富む。二幕の終わりには宙吊りもあり。
楽しい芝居でした。プロデューサーとしての勘三郎の面目躍如でしょう。

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