秘密情報部隊「別班」の正体 石井暁著 講談社現代新書2018
5年前の書籍が今話題なのはドラマVivantの影響である。ドラマで出てくるシーンでもこの本からとられたとわかる部分もある。共同通信の編集委員が、5年にわたって別班を調べたもの。彼自身の身の安全を守るためにこの書籍を出したのだろう。これを出したら、仕事の妨害はあり得ても、命を奪われたりすることはないだろうから。
陸軍の中の学校からの歴史、実際のOB等からの取材。非常に面白く読んだ。公安と内調との関係まではなかなか踏み込めていないのが物足りない。
ドラマでなぜ取り上げたのか。自衛隊の予算が積み上げなしに膨らむことへの警戒があるのか。シビリアンコントロールが効かない組織を炙り出してきちんとしたいという本書の意図を汲んだものか。続編が出る状況は来るのか。
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