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Pretenderの備忘録

新春花形歌舞伎

2010-01-11 23:35:46 | 歌舞伎
新橋演舞場

昼の部 二階右14番


一、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)
            曽我五郎  獅 童
            曽我十郎  笑 也
           小林朝比奈  猿 弥
          鬼王新左衛門  寿 猿
           化粧坂少将  春 猿
            大磯の虎  笑三郎
            工藤祐経  右 近

対面、微妙。重さがない。古典らしい重厚さに欠ける。


二、猿翁十種の内 黒塚(くろづか)
     老女岩手実は安達原鬼女  右 近
           強力太郎吾  猿 弥
           山伏大和坊  猿三郎
           山伏讃岐坊  弘太郎
           阿闍梨祐慶  門之助

能との対比で期待していた。まあまあ。右近も猿弥も、体型に似合わず、身軽で。


三、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)
      小姓弥生後に獅子の精  海老蔵
           老女飛鳥井  右之助
             局吉野  歌 江
         用人関口十太夫  市 蔵
        家老渋井五左衛門  家 橘


これは、想定内。


夜の部 1階1列19番

  慙紅葉汗顔見勢(はじもみじあせのかおみせ)
  猿之助十八番の内 伊達の十役(だてのじゅうやく)
  市川海老蔵十役早替り宙乗り相勤め申し候

  発 端     稲村ヶ崎の場
  序 幕 第一場 鎌倉花水橋の場
      第二場 大磯廓三浦屋の場
      第三場 三浦屋奥座敷の場
  二幕目     滑川宝蔵寺土橋堤の場
  三幕目 第一場 足利家奥殿の場
      第二場 同床下の場
  四幕目 第一場 山名館奥書院の場
      第二場 問註所門前の場
      第三場 問註所白洲の場
  大喜利 「垂帽子不器用娘(ひらりぼうしざいしょのふつつか)」

              口上  
     仁木弾正/絹川与右衛門
       赤松満祐/足利頼兼
      土手の道哲/高尾太夫  海老蔵
        腰元累/乳人政岡
     荒獅子男之助/細川勝元

          渡辺民部之助  獅 童
         八汐/祐念上人  右 近
             京潟姫  笑 也
     三浦屋女房松代/栄御前  笑三郎
      山中鹿之助/むてき坊  弘太郎
            山名持豊  寿 猿
              松島  春 猿
       大江鬼貫/ひっち坊  猿 弥
         渡辺外記左衛門  市 蔵
             沖の井  門之助

エンターテイメントとして十分楽しめた。テンポよし、早替わり楽しい。
ただ、御殿、床下となると、先代萩に忠実になってくるので、早替わりのための挿入場面が気になるし、政岡は将来はわからないがまだしんどいなあとか、考えてる。仁木弾正にしても、猿之助型だから仕方ないが宙乗りはいまいち。
最後の所作事は、昨日歌舞伎座で父親が道成寺でやったものをまた観た感じ。押し戻しの家の芸でしめるということだろうが、そうであれば、制約はあるにせよ、派手な立ち回りを見せるべきだったと思う。4時スタートで、8時半で一応終了と思ったら20分休憩で最後の30分、いまひとつしまらないので、残念。
全般的には、海老蔵の魅力たっぷりで楽しめた。
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