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Pretenderの備忘録

閻魔の王宮 The King of Hell's Palace

2023-12-27 17:36:18 | 芝居・ミュージカル・バレエ
見ごたえがあった。
役者は、知らない人ばかりで、客演、映像が少ないのだろう。しかし劇団でしっかり訓練は積んでいるのだろう、しっかりしていた。ただ、主役を張るような華が感じられる人はいなかった。
作品は、中国の農村に鄧小平の開放政策で押し寄せた資本主義、拝金主義的なものと、人命と正義みたいなものを対比させ、そこに家族というものを絡めた骨太のもの。日本でも血液製剤のHIV事件は大きな社会問題になった。中国でもこんなことがあったんだなあ、むべなるかな、という感じ。
演出もシンプルで、劇場も大きくなく、翻訳劇を小劇場がやっているみたいな感じ。位置づけを今後、どうしていくのかは課題だろう。割合と新国立劇場的だが、新国立劇場が演劇をやるべきなのかというのもある。
芝居納めでした。


俳優座劇場

脚本 フランシス・ヤーチュー・カウィグ
翻訳 小田島恒志
ドラマトゥルク 飯塚 容
演出 眞鍋卓嗣
出演 河内 浩/塩山誠司/清水直子/安藤みどり/志村史人/千賀功嗣/八柳 豪/野々山貴之/滝 佑里/松本征樹
コメント
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