愛猫・西子と飼い主・たっちーの日常

亡き西子とキジロウ、ひとりっ子を満喫していたわおんのもとに登場した白猫ちくわ、その飼い主・たっちーの日常…です。

西子と似た人

2006年06月14日 | 西子
 犬歯が1本しかなく、高齢だが年齢不詳(推定8~9歳)、大きな声で「あおーん」とよく鳴く、細身で小柄、お気に入りの猫ベッドから動こうとしない…。
 こんなふうに西子の特徴を頭の中で列挙していて「誰かに似ているような…?」と思っていましたが、先日、フッと気づきました。父方の祖母、僕のおばあちゃんです。
 すでに、亡くなっていますが、加齢によるものでしたが歯がない、結構口やかましい、細身で小柄、晩年は起きているときは座椅子から動こうとしない…という人でした。年齢を重ねると人間も猫も行動パターンが似てくるのかもしれませんが、どことなく西子と祖母が重なるときがあります。
 祖母の名前は「千」。ちょっと前のアニメの主人公になった名前です。僕が生まれたときから、祖母は自宅にいました。母は、仕事をしていましたので、学校から帰ると出迎えてくれるのは祖母。決してひとりで出かけたりするようなことはしませんでしたので、子どものころの僕が誰もいない家に帰ることは滅多にありませんでした。
 「もったいない」が口癖のわりには、嫌いなものはあまっていても食べようとしなかったりと、ちょっぴりわがままなところもありました。また、結構、口やかましくいろいろ注意されたことを覚えています。もっとも、いわれても改まるものではありませんでしたが…。
 祖母は、2カ月ほど自宅で寝込んだ後、眠るように息を引き取りました。「病院には行きたくない」といっていたので、近所のお医者さんに往診に来ていただいていました。「病院には行きたくない」のではなく、「自宅で死にたい」ということだったのだろうと思います。
 祖母と西子が、妙な感じで重なるようになってからというもの、西子の必要以上に大きい「あおーん」が、どことなく祖母の小言のようなに感じる瞬間があります。
 「心配かけてますが、なんとか生きてます。大丈夫、元気です」
 今年のお盆休みには、改めてこんなふうに、墓前で祖母に報告しようと思っています。
コメント (5)
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