Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

命運尽きた社員の思うもの

2009-09-20 19:46:50 | つぶやき
 「地方」「地方」と訴える西村氏、「消費税を上げる」という谷垣氏、「党を再生できなければ、何らかのことを考えるのは将来あり得る」という河野氏、いずれにしても自民党の再生は多難と言わざるを得ない。河野氏が言うように「あいつの推薦人になるな」とまで言われるような組織がまともとは思えないことと、そこまで言われるのなら自民党など捨てれば良いのにと思えたりする。このまま筋書き通り野党第一党谷垣総裁誕生とすれば、行く末が案じられる。けして谷垣氏がダメとかいうわけでなかったが、まず第一に「全員野球」みたいなことを口にすることはどうにもこうにも情け内雰囲気。今までの総裁選にないほどそれぞれが詰りあっているみたいでユニークだが、今後自民党に期待したいと思っている人たちにはその希望を失わせているのではないだろうか。

 そもそも民主党の前身が誕生したころにはとても民主党に期待していた。しかしながらいわゆる新生民主党として小沢党と合体したころから期待が薄らぐとともに、田中康夫が民主党の「小沢」に傾倒していることがあからさまになると、もはやわたしの支持から漏れてしまった。今までにも政権政党に対していくらでも批判はしてきた。しかしながら自らの生活にトレースすると、自民党が消えてしまうことには一抹の不安があった。だからこそ最近の国政選挙では批判票ではなく、期待を込めた票を投函してきたつもりだ。しかしながら、では自民党が政権を持っていない以上、わたしたちの生活(会社)はいかなるかということになる。

 仕事の都合で今回も総裁選選挙の投票用紙が送られてきた。投票用紙なんて見たことのない人は多いだろう。前回の麻生総裁が当選した際には、地元の代議士事務所から○○に投票して欲しいと電話がかかってきた。すでに歴史的政変を予測していたうえに時の風からしてもはや下野致し方なしと思っていたからそのまま古紙ストックケースに収まった。下野致し方なしとはいえ、民主党にこれほど議席を取られることは避けて欲しいと思っていたが、それは自民党でなくとも他の政党がそれにかわることができればそれでも良いと思っていた。なにより多数決で決まる議会である以上、一方的な状況は好ましくない。そもそも弱い者に付くわたしの性格でもある。ということはそのわたしが自民党を支持するということは、もはや敗戦濃厚という証明だったのである。そして今回の投票である。そもそも投票用紙とはいっても単なる往復葉書である。切り離して返信をするわけだが、投票用紙とはとても思えない代物。候補者名が丸見えの投票用紙などありえるのだろうか。例えば日本民俗学会の評議員を選出する際の投票、あるいは民俗芸能学会の同じく評議員を選出する投票は、必ず封書である。そして封書といっても用紙を封印した上でのものであって、かなり厳正なものである。そこにいくとこれほど世間をにぎわせるとともに、与党時代にあっては国民の生活を左右するような政策を出すリーダーを決める投票だったわけで、それにしては貧弱なものである。ようは地方投票など価値がそれほどあるものではないと思われているのだろう。だからこそ今回のように地方票が重いときにこそ、議員たちの鼻を明かすような結果が出れば楽しい、と人事のように思ったりする。

 もはや与党でない以上、自民党への強制入党も必要ないのでは、などと思うこのごろである。もしもの話であるが、4年後に自民党が復活したとしても、わが社の命運は尽きていることだろう。

 民主党は思う存分やればよい。わが社が無用と思われるのもそう遠くのことではないかもしれない。しかし、民主党が指摘するものがすべてではない。何が決定的な問題だったかはわが社のような立場にいない以上解らないことである。このことはいつか語ることになるのかもしれない。
コメント


**************************** お読みいただきありがとうございました。 *****