地元情報資料(3)
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地殻をごみ箱化する思想
流されている科学者たち
地元情報資料(1)、地元情報資料(2)の文脈から、人は理解するであろう。人は、今「核のごみ」についてはこのままではいけない、このままではどうしようもないという焦燥感にとらわれている。下の新聞記事の内容のようなものが全地球規模で世界の空気を一層重く、暗くしていることを感じ取るだろう。専門家が焦燥地獄に陥っている、と。
まさしく「核のごみ」の問題にはコペルニクス転換のコペルニクス的再転換が必要なのだ。
朝日新聞 北海道版 2020-10-7 (Yoshihito Hashimoto シェア Miyoshi Kobayashi)
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このように原子力について、また「核のごみ」について知り尽くしている専門家でさえ、論理的な脈絡もなくいとも簡単に「放射性物質を地下深くに封じ込めるのです」という結論にやすやす陥っていく。それほど枠プレッシャーを受け、ずっと洗脳されてきたとも言えるが、問題のポイントが発想の転換にあり、普通の市民が気づき始めた大局観を理解できていないということである。これ以上地球を壊すことは許されないと!!
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つづく
「つづく」にまだ筆を下さないうちに次の記事が飛び込んできた。
北海道新聞 朝刊 2020-10-16 (岡本恵子氏)
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これらの若い新進の科学者たちは期せずして同じことを言っている。しかし、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリ女史にはしかめっ面で迎えられるだろう。いやいやその辺で遊ぶ「地球を守れ」のスローガンの大好きな日本の、北海道の、小学生、中学生、高校生にも歓迎 されることはないであろう。地球の地下に汚物を隠そうというのだから。その場その場の繕いが多く、学者としての夢の起点が全く見えないからだ。
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地球の地殻はごみ捨て場としてはもう満杯状態。上空成層圏から上からフロンガスによる地殻膜の破壊で有害な紫外線が降り注いでいる。次いで人工衛星の圧倒数が死に、行き場を失い、あるいは壊れ果て、哀れな瓦礫浮遊層を作っている。際限ないCO2の放出は温暖化の嵐を地殻に吹き付けていま地上は異常気象の真っ只中だ。人間はなにかあれば無反省に地上、地下そこら中にゴミのままゴミを散らかし重機で土を掘って土を被せゴミを隠す。汚染水を川に流し海に流し、それほど深くもない海洋深海にはビニール袋が沈殿、世界のどの海域もマイクロプラスチックが層をなして漂っている。
── 地殻は人間の出すごみでいっぱいだ。SDGs@なる動きも開発のしがらみから抜けきれずに循環型社会の理想には結びついていない。コペルニクスによる500年前の地動説の栄光は陰り、今や地動説本体の地球のハードもソフトもよれよれで、宇宙を漂う汚れた地球は誰も見たくない。再びコペルニクス的逆転の発想をもって大声で天動説に立ち戻るべき時代であろう。宇宙空間から地球を見下ろしマントルマグマの目で地上を見上げるのだ。銀河系宇宙の中で不動盤石の地上を実現するために、生活圏である地殻復権のベクトルに沿って人間は一歩また一歩と歩み始めなければならない。