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2011.6.1~。大津波、宮古市、鍬ヶ崎復興計画。陸中宮古への硬派のオマージュ。 藤田幸右(ふじたこうすけ) 管理人

「れいわ新選組」かく戦えり!(2)

2019年08月25日 | 社会

思い入れれいわ新撰組」総括

 

2019 夏
参議院選挙をかく戦えり!

(2)

 

 

5、動かない政治へのリベンジ、有権者にも期待

 さて、「れいわ」が、結果的にここまで選挙を戦えたのはネット向きだったからという事ではなかった。まさに山本太郎が国会で活躍してその名をたかめ、議員時代に実践的に体験した質問等の諸実績にその根拠があった。極言すれば自民党のジュラシック的岩盤政治、対する野党の空撃ち対抗戦略の双方の馴れ合い・もたれ合い的国会運営の「総否定」から編み出されてきた戦いであったといえる。何度も穿(うが)とうとして穿ち、しかし「そうしか動かない」政治へのアナログ的批判の大きな負の蓄積があったからだ。それは同時に次の選挙に於けるリベンジ戦略の蓄積でもあった。自分の一票を見知らぬ候補者に丸ごと託するのではなく「れいわ新選組」の候補者を支持する有権者自身も「本気の大人」であってほしいという願いが見えてくる。政治を変えるとはそれほどたいへんな事だ。一票の行使だけでは足りないメッセージであった。お金のある人はお金。知恵者は知恵。ネット環境の人は拡散。一票の人はさらに隣人の一票。何もない人は念ずること…。その事を引き出すには、少なくとも、ここと、ここと、ここだけは手が抜けないという細かな戦術の連綿があった。それほどの綿密性、それほどの戦略性、それほどの一貫性があったという事だ。私はくわしくは分からない。しかし、外野で「れいわ新選組」選挙の流れを見て、感じて、推測する事を記しているつもりである。

 
 
 
6、大衆の中に入り込むアナログ選挙戦略・戦術 ──ばらばら、しかし統一
 
 

 
「れいわ」は多彩な選挙戦をくりひろげた
 
〜 子どもを 中心にした 政治をしましょう!
大人の望みを果たすのは 難しい、
けれど、
子どもたちの望みを果たすのは 簡単です。
宿題をなくせばいいんです。
休み時間を増やせばいいんです。
友達と楽しく遊べる場所を作ってあげれば いいんです 〜

(やすとみ渉) 
 
 

現実的な発想:山本代表を頂点とする「れいわ」の選挙戦略は理想を語るが故にかえって柔軟で現実主義であった。政局的現在のごたごたもはずす事はなかった。「政治が、金もんのためにだけあるものではないという新選組の公約。消費税廃止! 最低賃金1500円! 安倍総理ほかお金持ちにとっては、このようなものはとっくにOKして、小さい小さい事で、さほど関心もない。わが日本ハムの中田翔選手の毎月のお小遣いは、昔、30万円で、母親に不満だと言っていると報道されていた。山本太郎がえらいのは、これを国民の底辺まで広げようとしているところである。ステップで消費税廃止!最低賃金1500円!でどうだろう。国民は大いに関心を持ってほしい、と。しかし国民の関心はいまいち薄い。安倍総理は、反対に、そうして国民(ほとんどが貧乏人)から税金=消費税を取る事には大きな関心を示している。目をばっちり開けて、消費税を10%以上に上げ、最低賃金を950円未満に押さえる事に大きな関心がある。自分たちが損をしないためである。── そこが山本太郎とバッティングするところです」と応援コメントがあった…。まあいい、選挙は必ずしも公約の善し悪しではないわけだから。

一人では戦えない、支える人:理屈もへ理屈もものともせずに山本太郎はていねいに、ていねいに自説を語った。なによりも本気の政治、本気の大人を伝えるためであった。これほどの忍耐、これほどの理想を一人で演出する事は大変な事である。表面の舞台には10人の立候補者だけが出ていたが、選挙戦までの過程で、何人ほどの政策担当者(プロデューサー)たちが働いていたのか?

プロデューサーの役割:政策プロデューサーだけでなく、財務会計プロデューサー、遊説先乗りプロデューサー、各候補者付きプロデューサーなど豊富な人材がそれぞれの呼称で活躍していた。(私は見て聞いて分かって書いているのではない。ぜんぶ推測)。ボランティア担当ディレクター、カンパ担当ディレクターはほとんど山本太郎の分身であったろう。例えば地方のボランティア一人一人の動きを見ていたらそれが分かる! ボランティア一人一人が山本太郎の分身であった。

公職選挙法的戦術対策:スケジュール管理、出納、印刷物、のぼり、舞台設営、エンターテイメントの応援などでユニークな演出工夫が見られた。PA、マイク・スピーカー操作、MC、進行、演説会場技術者も一流であった。公職選挙法をバカにせず決まり事の要所要所にプロが配置されていた。
 

── 結果的にここまで選挙を戦えたのは「れいわ」の理想とする本質論的戦略戦術が全て統一マネジメントされていて、候補者、スタッフともその精神を自らに一貫させたからだ。…街宣カーで連呼するだけのバカたれ候補者は空しい。

 カンパの呼びかけ:山本太郎一人だけの候補ではない、全国を走りきった「れいわ」全候補者には以上のような人材が多数、プロデューサー、ディレクター、技術者、スタッフ、諸ツール、アゴ足、対価がついてまわった。その有償金額だけでも候補者一人当たり例えば1億円がかかってくる。金額はともかくわれわれも「本気の大人」ならそのあたりの事は分かる。そのためにカンパを広く呼びかけた。カンパの趣旨から拠出金額は一件、一件小さかった。しかし、当然、目標は億単位のものであった。そのような「選挙準備」、「現実の選挙活動」、「次の選挙の準備」には、当然のように金額が張ってくる。背景に集金マシーンのメジャー企業や組合・宗教などの巨大団体がついているわけではないから、「れいわ新選組」は支持者、有権者に投票だけでなく対価のないクリーンなカンパを呼びかけた。たいへんな事である。が、正しいやりかたである。
 

 

 7、これからの事、「一年以内の衆議院選挙」早めの胸算用
 

れいわの選挙運動は既存政党のそれを完全に振り切ったばかりか、将来のあるべき政党政治に肉薄し、イメージを鮮明にした。そこにはかって存在しなかったあるべき政党と、現実政治の橋渡しをする数々のヒントが現出した。平たくいえば、かって存在した事がない新しい選挙の形、新しい選挙戦を演出した、といっていい。実りの事はフタを取ってみるまで分からないが、フタを取れば、実り以上の実りが確実に見えるだろう。本質論、運動(選挙)論、組織(目的)論、選挙戦略、現実政治論、現実選挙戦術。──この期間われわれは後ろの二三しか見ていないが、これからの事は緊張して考えなければならない事だ。

とりあえずカンパとボランティアの事になるか?! というのは、今回、それらの事が足らなかったからだ…

「1年以内に衆院選、その先の3年後にもう1回参院選、このスパンで政権を取りに行く」と、これが山本太郎れいわ新選組の本音だろう。誰も文句は言わない。しかし、今現在の、こっち側の支持者が、そのスケジュールに耐えきれるかどうかだ。現在の「れいわ」の熱気が sustainable 持続可能的に継続的なものであるか? 有権者がこの参、衆、参の三段スパンを通じて「支持を表明しづける」のか? おそらくその覚悟はあるだろうが、それでは足りない!! 

なにか結論を急ぐようで恐縮だが「そうではないだろう」と敢えて言いたい=否定形。sustainable の条件とは、その投票行動からは飛躍して自らが「れいわ」候補者、その予備軍であり続けなければならないということだ。選挙期間中も言っていたが、しかし、実現しなかった300万票。参議院選挙では、ざっくり200万票(2名当選)獲得、衆議院では500万票(10人当選)の夢を追うものでなければおかしい。という事は、自分の1票の投票行動だけではどうしても足りないだろう事は分かる。次の「れいわ」の候補者に躍り出ないまでも(出る人、出たい人はそのルートでエントリーをどうぞ)、「本気の大人」の覚悟は同じでなければならないのでは、と思う。カンパに委ねるか、ボランティアに出るか、…ある意味、今から話題を喚起する事かもしれない…
 

※ 夢といいながら数字はそうとうにケチな数字を上げてしまった。見当もつかない、許されよ!

もう一つは、今回の10人の「ゆるいつながり」(はすいけ談)、新選組組員の中から誰が次の新選組局長に躍り出てくるかだ。あるいは副長土方歳三の役割を誰が負うのか? その結束、その分解はさっそく次の選挙を占う…。

有権者の中に戻るが、現在の「れいわ」支持・支援有権者が、全国で、つまり地方地方の地元で、自分の立ち地盤で(れいわの「支持」の継続ではなく)自ら「れいわ」の本質(=理想)を掘り起こす事=地方選挙を戦う事、でなければならないだろう。そこのところの工夫と話し合いが不可欠だ。

 

 

 

 

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[(例えば7/16の)記者会見を新たな原点にして](2020)れいわ新選組サポーター一人一人の原点も変わる。
 
裏切られながらも塊をつくろうとする山本代表の条件反射的深層心理についてはすでに述べたが、事態はもっと深刻であると思う。大西氏問題の記者会見では「副長 土方歳三的な党の幹事長は?」の質問もあったが山本太郎氏はそこまで頭が回っていないようであった。「たとえば蓮池透さん」の二の矢の質問に対しても……。「れいわ」党の執行部の陣容青写真とその人選は喫緊の課題といえよう。山本太郎氏は心身ともに一人ではもたない。
ところで、やすとみ渉氏の自身の出処進退はどうなっているのだろうか?
 
オムニバス参考(2)
 
(2020.7.18 フェイスブック)
 
 

 

 

 

コメント
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