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2011.6.1~。大津波、宮古市、鍬ヶ崎復興計画。陸中宮古への硬派のオマージュ。 藤田幸右(ふじたこうすけ) 管理人

県の工事説明会(3-1)

2016年06月24日 | 鍬ヶ崎の防潮堤を考える会

 

岩手県の回答は最悪

5月25日の県・宮古土木センターの説明会に当会から文書による「質問書」を提出している。他の質問とともに当局から<質疑応答>集として岩手県(庁)のホームページにアップされた。複雑な岩手県の官僚機構より複雑なホームページに辿り着くのは容易ではないのでここに全部を転載する。それより更に容易でないのが当局によって書かれた中味である。薄っぺらすぎて話にならない。 県庁のホームページ<質疑応答>集はここ

その「回答」を見ると、現地土木センターには技術実務者が不在で回答も事務職員がルーティン業務で行っているようだ。個々の質問に対して、見る通り、鸚鵡(おうむ)返しの口先だけの回答で「はぐらかそう」「ごまかそう」「ほっかむりしよう」の意図が丸見え。質問したものへのリスペクトもなく、質問を深堀りしようという形跡が全くない。官僚的という事をはるかに越えて、地区住民へまっすぐ向き合っていない岩手県の防潮堤工事の本質的ありようが示されている。県民のみなさん、岩手県の防災事業とはこういう事です。



(以下、赤字 は当会の見解)

【鍬ヶ崎防潮堤】


地場漁業に関心ない岩手県

地元沿岸を壊している岩手県


 10 建前だけを述べている。工期が何度遅れても、予算がどんなに膨らんでも、設計会社、施行会社に何のおとがめもない。どんなペナルティーもない。税金意識が全くない。つまり真剣さがない。まかせられない。

11 広い宮古湾のどこを明治津波の標準津波高9.4mにしたのか? まずこの事に答えよ。

12 「鍬ヶ崎の防潮堤を考える会」の指摘にかかわらずボーリング箇所は使い古しの15カ所でいいとして、1工区80鋼管杭のうち52鋼管杭が地下支持層に届かない不始末になった。その後、ここの回答では64カ所のボーリングを行ったとしているが第1工区でさえ支持層到達の確証はまだない。初動の非常識はボーリング箇所を増やしたとて挽回されるものではない。そもそもここ鍬ヶ崎の立地の複雑さはボーリングという方法だけでは調査不可能、横断図のない地殻縦断図という片肺地図では説明不可能な地下地層・地下地形なのである。地殻地図は全く出来ていないめくら打ちだと言っていい。ちなみに岩手県には蛸の浜⇄切り通し断層線、臼木山⇄日立浜断層についての知見を伺いたい。工期を1年延ばしても、それ自体が見切り発車の疑いが強い。とんでもない事だ。何年かかっても解明する。

13 秘密ですませる事ではない。第3者にデータを公開して認証を受けなければならないだろう。地元は命がかかっている。職人芸に認証を与えるほど甘くはない事を知るべきだ。ボーリングサンプルと排出土砂を保全せよ。

14 岩手県は何かと言えば防潮堤、閉伊川水門は環境アセスメントの対象外といって(法律にタイムラグのせいか防潮堤、水門の字句がないという)、法的にはその義務がないとしている。これほどの大工事の環境評価無視を「違法ではない」と逃げ切れるのか? 都知事は逃げ切れなかった…

15 初めての事、不確定の事ばかりなのに何をもって一般的というのか?


防潮堤建設の目的が見えない県の回答





(岩手県の回答は最悪2)につづく






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