核のごみ
NUMO「参加者動員」を謝罪
処分場意見交換会 /岩手
毎日新聞 岩手版 (2017.11.17)
陳謝するNUMOの伊藤真一理事(中央奥) =盛岡市で
原子力発電環境整備機構(NUMO)と経済産業省は16日、盛岡市内で、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた市民との意見交換会を開いた。意見交換会を巡っては、若年層の広報業務を委託した業者が謝礼金などを提供する約束で参加者の一部を動員していたことが14日に発覚。発覚後、初の開催となったこの日の意見交換会ではNUMO幹部が謝罪した一方、参加者からは会議のあり方に対する批判や疑問の声が相次いだ。
最終処分場の選定について国は2015年、自治体の公募方式から、国がまず適性の高い地域を示す方式に変更。意見交換会は経産省が7月に日本地図を地質学的な適否に応じて塗り分けた「科学的特性マップ」を公表したのを受けて10月から始めた。業者は5都府県で開いた意見交換会で学生約40人に謝礼金などを持ちかけ参加させていた。
この日は市民ら46人が参加し冒頭、NUMOの伊藤真一理事が今回の経緯を報告。「『決してそういうことをやってはいけない』ということを再三申し上げていたが、(業者)自らの誤った判断でそういうことになってしまった。業者から『こういう意見を言ってくれ』というようなことは一切言っておらず、議論の内容に影響するものではなかった」と釈明した。その上で「いろいろな意見をいただき、事業運営に反映していくという意見交換会の趣旨からすると、会の公正性に対する皆様の不信を招きかねないもので、委託先に対する管理が十分でなかった。深くおわび申し上げたい」と陳謝した。
その後の質疑応答や意見交換でも、参加者からは「金銭による動員のようなもので、会議がゆがめられるのは非常に問題だ」「業者に委託するより、大学に出かけて募集する方が圧倒的に人が集まる」などと批判が相次いだ。
参加した盛岡市の主婦(63)は「現実に動員が行われたと聞いてびっくりした。福島第1原発事故もあり、原子力は皆の関心事項となっており、しっかりと募っていれば参加者は集まると思う」。
傍聴していた原子力資料情報室の伴英幸共同代表は「参加人数を成果として報告しなければならない会議が多く、関係者が皆、数字を気にする傾向が、今回の問題を生んだのではないか」と話した。【佐藤慶 】
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メーリングリスト "待った再処理" より
「 NUMO・干し柿基準オーバー他お知らせ」 2017.11.18
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