宮古on Web「宮古伝言板」後のコーケやんブログ

2011.6.1~。大津波、宮古市、鍬ヶ崎復興計画。陸中宮古への硬派のオマージュ。
 藤田幸右 管理人

経済復興は足下から(転載)

2012年05月19日 | どうなる復興計画



震災がれきの広域処理で地元の雇用

経済効果の横取りをする東京都


2012/05/19(土) ブログ<夕刊ももひで>より



「東京に搬出するのに1トン当たり処理費4万4千円に加え、 
 輸送費が1万5千円かかると知って考えこんだ」

「何しろ、県外搬出予定量は岩手が57万トン、宮城は344万トンにのぼるのだ。
 地元処理分を含めて、経費は全額国費負担。国は2年でまず1兆円を用意
 している。

 環境省は『岩手はふだんの11年分、宮城は19年分ある。
 目標の【3年以内の処理】には広域協力が不可欠』と説明する。
 でも、リサイクルに回すなどしており、岩手でいえば処理が必要なのは
 半分以下。しかも被災地も仮設炉などで能力を増強しており、
 県外に頼む必要があるのはその一部だけだ。

 3年にこだわらず、国費負担を1、2年延長すれば、県外に頼まなくても
 処理できる計算だ」

「阪神大震災では3年以内に処理したが、都市部と同列に考えなくても
 いいはずだ。『がれきの山をみることで被災者が傷つく』という説明も
 聴くが、少なくとも私は現場でそういう人に会ったことがない。

 岩手県の岩泉町長や田野畑村長は『ゆっくり地元で処理し、雇用や
 経済に貢献してほしい』と私に話したが、現状では県が仕切り、首長の
 意向を反映する余地はない」

「処理速度を上げるため、大手業者などによる巨大な分別プラントが
 稼動している。これも期限を延ばせば、もっと地元が参入できるだろう」

伊藤智章(朝日新聞 岩手・宮古支局長)

※2012.5.19朝日新聞朝刊


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コメント (2)
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