十和田湖の自然  ~ゆらゆら日誌~

ゆらゆらと十和田湖をめぐりながら、自然のうつり変わりを紹介していきます。

小春日和の楽しみ

2007-11-15 08:43:14 | 昆虫
ここ数日、雨の日が続いています。しかし、時々の日差しはポカポカと暖かく、屋内ごもりでストーブの熱ばかり浴び続けた体に沁みます。
こんな日には、同じく(?)なまった体にエネルギーをと思ってなのか、越冬場所から這い出てきた昆虫(の成虫)達とよく出会います。ヒオドシチョウ、ホソミオツネントンボ、カメムシ類、センチコガネ、スジクワガタ、ヒメアカボシテントウなど、顔ぶれは様々ですが、中でもキタマイマイカブリ(写真)は僕にとって特別な存在です。このムシが属す「マイマイカブリ(この長い首はかたつむりを上手く食べるためのものらしいです、すごい進化ですね)」という種は日本にしか棲んでおらず、しかも飛ぶための後翅が退化して無くなってしまっているので、地域ごとに色・大きさなどが違っているという、興味深い昆虫です。本州北部に産するキタマイマイカブリはその中でも特に美しく、こちらで出会いたかった憧れの的の一つでした。
予報によると、もうすぐ寒気が入るそうで、十和田湖周辺にも本格的な冬がやってきそうです。今年最後の彼らとの出会いを、また出会える日を願いつつ楽しんでいる、今日この頃です。