GITANESが臭いから警告されている というのならわかるが。
それとは無関係に・・・。
寒いからうどんでも食べようかと、ひるめしに近所の
「うどんがいかにもうまそうな店」を標榜している店へ行った。
この店の特長は、「いつも空いている」「うどんは、何の変哲もない」
「年輩の従業員がいて」「その人は不愛想」
などなどである。
いらっしゃいませ と、お茶やおしぼりを運んできたのは
不愛想で定評のあるあの年輩の人ではない、別の年輩の人で
この人もまた元々の不愛想な年配の人を見習っているかのような不愛想な年輩の人だった。
で、いらっしゃいませ といいながらこの人に足を踏まれた。
コンマ数秒、時がとまったような変な間があったので
おそらく異物を踏んだことはわかったのだろうが、特に何事もなく
作業は進行していった。
そういえば、飲食店で席についていて
足を踏まれるという経験が何度かある。
よく覚えているのは近所のパスタ屋さんだった。
こっちは若いスタッフだったが、一瞬というようなものではなく
4人連れの我々が注文をしている間中ずっと踏まれていた。
私が注文をする順になって
「ごめんね、あの足踏んでます・・・ペペロンチーノ。」
と注文したら、これ以上ないというほど謝られて
恥ずかしくてたまらなくなって、1年ほどその店に行けなかった。
共通点は「麺の店」というところだが、麺類を食べに行くたびに
足を踏まれる訳ではないのだから、相関関係はないだろう。
さてこのうどん屋さんは、うどん屋さんだからうどんしかないです・
そばは扱ってません・そばが食べたいなら別の店舗がありますので
そちらへどうぞ というスタンスだったはずなのだが
ここ最近は「そばも始めました」ということだったので
『そうか、とうとうそばも始めたのか。扱い始めたということは
それなりに旨いのだろう』と思って『そば』を注文したら
細くてぐにゃぐにゃでぐちゃぐちゃでぬるいそばだった。
これを出すのなら『始めなかったらよかったのに。』とも思うが
それよりも「そういえば足踏まれたなあ。気まずいなあ・・・」
という感情の方が大きく、幸いなことに味がまったくわからなかった。
あ、足を踏んでおいてそっちに注意を逸らせておけば
まずいそばを出してもOKという深謀遠慮があったのだろうか。
なかなかの策士である。
いやしかし、足を踏まれたのは私が「そば」を注文する前だから
その仮説には穴がある。
いやいやしかし、そもそもうどんも大したことないのだから
やっぱりアレか、
と色々考えてはみるものの、
どんな時間帯でもすぐ座れるうどん屋さんは貴重だし
また私はそれほど間隔を開けずにその店を訪れるだろう。
何しろ、私が足を踏まれたことは「なかったこと」になっているので
こちらが恥ずかしさを感じる必要はどこにもないからだ。
ああ、
ややこしい。
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