the other side of SmokyGitanesCafe
それとは無関係に・・・。
 






GITANESの煙の色だ。
それとは無関係に・・・。

意外に思われるかも知れないが、ずっと昔から
「カバンはまあ、どうでもいいや。」と思っていた。
そこそこの収容力があれば、まあどうでもいい。
強度はあったほうがいいのだが、色なんて黒で
あればそれほど気を遣うこともないだろうし
というような基準で、それこそ一度買ったら同じ
カバンを、傷んでしまうまで使っていた。
もちろんスーツのときに持つカバンとそれ以外
ぐらいの使い分けはしていた。
カジュアルのときなんか、ほぼ布でできた袋みたいな
変なカバンを使っていた。というより今も使う。

それが、10年ほどまえにスモーキーなブルーの
革製トートを買ったことがきっかけで、
「やぱりカバンもそれなりに使い分けがいるし
それなりに拘らないとなあ」と感じるようになった。
とにかくそのカバンが気に入り、1年後には
同じシリーズの肩にかける小ぶりなカバンも
買った。
カバンなどどうでもいいと考えていた人間にしては
そこそこの価格だった。
底や側面をあちこちにぶつけて色が剥げていくので
自分でメンテナンスの塗料を買って補修もしている。

そういうアイテムの最大の敵は水分、つまり雨らしい。
ということは、雨の日には持てなくなる。
だからそういう日のために、某店で真っ黒の帆布の、
やや大ぶりなトートバッグを買った。
最近では専らこれを使用している。晴れの日でも。
理由は簡単、中身を入れ替えるのが面倒だからだ。

カバンの中にはいろんなものが入っているが
それらをいくつかのカテゴリーに小分けして
トートに放り込んでいる。
クスリや消毒、マスクのスペアや爪切り・ハサミの
ポーチ、
財布・現金・カード類のポーチ、
カギやハンコのポーチ。
こういう分類はほんの1年ほど前からである。
それ以前はとにかく何でもかんでも適当に
トートに放り込んでいた。
眼鏡も財布も小銭も鍵も、本もパンもケータイも
保険証もペンもノートもポイポイと。
そのせいで、必要になったアイテムをすぐに
カバンから取り出せることはなかった。
一度全部中身を出してみないとどこにあるか
わからない。それどころか、本当に入っているか
どうかもわからなかった。
いくつかのポーチに小分けするようになって
かなり機能的にはなった。

ただ、問題は「分けたのはいいんだけど、結構
モノが増えていってカバン全体が重くなってきた」
ことだ。
理想を言うと、出かけるときはスマホと財布、
ペンとノートがあればそれでいいのだから
本当は手ぶらで出歩きたい。
だからそもそも、アイテムの小分けなんて
どうでもいいことなのだ。まったく
私が進みたい方向ではない。

ということで、不本意ながらいくつかのポーチ
に持ち物を小分けして、それらを不本意ながら
黒いトートに放り込み、
「重いなあ・・・」と呟きながら今日も
歩いているのである。ああ。





コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« 第2447話... 第2449話... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。