GITANESしかポケットに入っていなかった時代。
それとは無関係に・・・。
もう20年ほど前になるか。
珍しく大雪が夜通し降って、雪に不慣れなこの地方では
交通網が完全にマヒした。
もうこの頃には携帯電話を所有している人がチラホラいたが
私は頑なに携帯電話を持つことを拒否していた。
持ち物が増えることも、どこにいても電話がかかってくるという状況も
嫌だったからだ。
その日会社に行くべくクルマで自宅を出発したのはいいが、
大きい道路に合流した途端にまったくクルマの流れが進んでいないことに
気付いた。
いつもの通勤時なら20分、夜中なら10分ほどでたどり着くオフィスについたのは
家を出てから2時間半後だった。
その間はクルマを下りて公衆電話を探すわけにもいかないので
会社から見れば私は2時間以上の無断遅刻だったわけで、
また運の悪いことに、何か私に連絡を至急とりたい人が
会社にいたらしい。
で、会社にようやく到着したときに
「お前、携帯電話を持て!」と某役員の人から言われたのだった。
(持て!と言われても個人所有なんだけど。)
まさかそれから時を経て、スマホの時代になり
ほぼ何でもかんでもスマホでいろんな事柄を操作するようになるとは
思わなかった。
で終わろうと思ったのだが、よく考えてみると
「20年も経てば、そりゃあ世の中は変わるでしょうよ。」
と思う。
そっちの方が自然か。
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