GITANESを吸いすぎた翌朝に似た・・・
それとは無関係に・・・。
今日は朝イチであの仕事に取り掛かろう。
と、クルマの中で思いついた。
ルーティンは除いて、何をやろうかと考えながら
運転するのが日課でもある。
家を出て20分少々で会社に着いて
タイムカードに打刻する。
おそらく寝不足が原因と考えられる頭痛で
少々苦しいが、仕事に集中し始めるとそれらからは解放される。
早く集中することだ、と自分に暗示をかける。
やろうと考えた仕事に取りかかると、それから派生して
色々なところに連絡をして、確認や依頼や調整しなければ
ならなくなる。まあ、当たり前のことではあるが。
で、仕事の連絡にはメールを使用するのだが、
手書きで絵や図や何かを意図した文字を送りたいときには
ファックスも利用する。
相手によってはメールもファックスも利用できない環境の人も
いるから、そういう相手には仕方なく電話する。
そうやって、メールやファックスや電話で発信していると、
その返事としてメールやファックスや折り返し電話が着信する。
これも当たり前だが、いやあこれがなかなか厄介なものである。
それに加えて、いつも即座に着信電話に反応してくれるアシスタント
の人の休みが重なってしまうと、これ以上悲惨なことはない。
低音でぼそぼそと聞き取りにくい私のいつもの声で、会社にかかってくる
電話に応対する訳にはいかないから、ちょっと息を整えて、
やや高い調子の声で応対しなければならない。
当たり前のことなんだが、冷静に考えるとこんなに難しいことはない。
日常的に会社の電話に出ている人々のことを客観視すると、
みんな例外なく役者ばかりだ。
かかってくる電話のいくつかは
「会社に帰ったところ、貴方からの伝言がありました。
確かに頂戴いたしました!」という類の電話だった。
とにかく疲れる。
電話でそうやって喋るのなら、伝言の意味がないではないか。
そしてそんなご丁寧な方は、
「あ、そうですか。了解しました。」と答えても、
それだけでは終わらない。
「わざわざご丁寧に電話まで頂戴しまして、本当にありがとうございました」
を皮切りに、しばらくお礼の文句が続くのである。
そして、集中していた仕事から切り離されて
突然思い出した頭痛に襲われながら
「はあ、はあ、あははは」と力なく相槌をうつ。
こういうときにソツなく会話できる・という芝居ができる
周りの俳優・女優をつくづく尊敬してしまう。
誤解している人も多いだろうが、私は決して愛想悪い人間ではない。
愛想よくしていられる時間が極端に短いだけなのである。
これ以上ないほどの好青年(青年じゃないが)な笑顔であいさつ
できるものの、持続時間が5秒ほどなのである。
ああ、何を書いても頭が痛いのは紛れない。
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