the other side of SmokyGitanesCafe
それとは無関係に・・・。
 



GITANESを線香代わりに。
それとは無関係に・・・。

若くして亡くなった義弟の、早くも三回忌。
義弟自宅で執り行われ、その上身内しか来ないから
誰も礼服は着用せず、真っ黒の普段着で集合。

いつもの坊主が入院中らしく、その娘が代役。
あまり慣れていなかったらしいので、いろいろと
すっ飛ばしていたが、そこは身内だけの小さい儀式なので
問題はなかった。
ところが説教の際に、自分と同じ年代の人が
自分の子と同じような年ごろの子供たちをのこして
病気で亡くなったという事実に心を揺さぶられ
半泣きの説法になってしまった。
あんなに感情移入していては、これから何度も携わる
葬式や法事で心や体が持つのだろうかと心配になった。
それともやはり、やがて慣れてしまうことになるんだろうか。
どちらがいいのかわからないが、父坊主よりも読経も
説教も良かった。
父坊主の説教はいつも「それもこれも竹中平蔵が悪い」
で締めくくられるし、義弟の遺児に面と向かって
「これから大変やぞーー」と言い放ってしまうという
ロクデナシなのだ。
これが私の家の葬儀のことならおそらく胸倉をつかんで
引き摺り回し、庭へ放り投げるところである(本気)。
入院中の代役と言わず、一日も早い世代交代をお奨めする。

お互いに家を建てる計画があり、どうせならそこそこ広い
土地を探して、そこを分け合って家を建てようか
と意見が一致し、間に中庭を設けて家を建てた私一家と
義弟一家だった。
彼は私よりも10歳ほども年下だったが内心では頼りにしていたし
私にもし何かあったら彼に後のことを託そうとも考えていた。
それが逆転するとは夢にも思わなかった。

亡くなった人の中で、誰ともう一度会いたいかと問われると
彼の名が真っ先に浮かぶ。
もっといろんな話をしておけばよかったと思う。





コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )