さらば朦朧政治!

2009年02月22日 | 活動報告
同志社大学教授・浜矩子さんの今の政治に対する論評をご紹介いたします。

毎日新聞【時代の風記事抜粋】

【中川昭一氏の「朦朧会見」の真相は、結局のところご本人にしか判らない。それはさておき、この事件の顛末を見ていたら、ある落語の筋書きが頭に浮かんだ。「宗の滝」という演目である。主人公は腰元彫りの細工師だ。腰元彫りとは、刀の鍔などに彫刻を施すことをいう。腰の物に細工をするから腰元彫りである。腰元彫りの名手、横谷宗の弟子、宗三郎は、腕はいいが酒飲みである。師匠に勘当されて放浪している宗三郎の腕を見込んで、とある宿屋の主が彼を家においてやる。そして、ある時、紀州のお殿様から小柄の鍔に滝を彫る注文をとって来てやる。宗三郎は張り切って仕事に挑む。だが、問題がある。彼は酒を飲まないと仕事が出来ない。ほろ酔い加減でやってこそ、いい仕事が出来る。そう言い張って、たしなめる主の苦言に耳を貸そうとしない。案の定、飲んだくれ仕事は殿様のお気に召さない。二度にわたって受け取りを拒否される。心を入れ替えて断食し、精進潔斎して挑んだ三作目がようやく殿のお目にかなう。精進の甲斐あって、鍔に彫られた滝からは本当の水しぶきが流れ出るのであった。筋書きはこんなところだが、注目すべきは、宿屋の主、岩佐屋松兵衛の態度である。性懲りも無く酔いつぶれる宗三郎をしかりつけ、酒を止めないなら出て行けと言い放つ。だが、二作目を殿様の元に届けるに当たっては、密かに水垢離をして宗三郎の成功を祈る。三作目の納品に際しては今度もだめなら腹を切るという宗三郎の思いを買って、その時は自分も死ぬと決意する。

熱きサポーターでありながら、行状が悪ければ突き放す。妙にかばうようなことはない。だが、いざとなれば、ともに命を捨てる覚悟が出来ている。自分がひいきにしている者の失態は、すなわち、自分の失態だと心得て揺ぎない。政治もかくあって欲しいものである。「意識が狭」くて、「外界を広く把握できないため状況にそぐわない行動を取る」というのは、何も中川氏だけに固有の問題ではないだろう。日本の政治家た ちに広く共通する特性であるように思う。彼らの意識はとてつもなく狭い。常に視野狭窄状態で外の世界のことを知らないから、とんでもない「誤認や錯覚」に基づいて物を言ったり、動き回ったりする。世界にとっての非常識が、彼らにとっては常識だ。失言は本音、暴言は名言、放言は卓見なのである。このような人々しかいないのに、「政治の質は有権者の質を反映する」などと言わないでもらいたい。】

浜教授の言われるとおり、自民党には中川氏に対していままで誰も苦言を呈したり、一緒に責任を感じる議員はいないのか情けなくなります。それどころか、自民党の国会議員は、自分で選んだ総理や同僚議員を批判し、反麻生行動を公然としています。その前に、自民党国会議員は、国民の怒りは、自民党全体にあることを認識しなければならない。それを理解せずしてどんな政策を打ち立てても国民の信頼が回復することは無いと思っています。自民党にとって、総理を変える前に、一人一人の政治家がやらなければならないことは山ほどあるように思います。経済危機による、暮らしの現場の切実な思いを感じてもらいたい。今の政治の状況を「笑ってただ呆れている」わけにはいかない。一番被害を被るのは国民です。この状況を変える為には、予算を一刻も早く成立させ、国民に信を問うことが必要だと考えています。

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2 コメント

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政治は現実なり (三関さくらんぼ)
2009-02-23 06:55:17
(親 展)
おはようございます。2月22日は「竹島の日」です。

今回の記事は文面にスペースが入り読みにくいです。
引用のため原文からコピー貼り付けが原因と思います。

さて国政調査権の行使に伴う多額の手当てを受給しているにもかかわらず
国会質問で新聞記事をを引用して発言する議員などはその資質を疑います。
ろくな取材もせず新聞記事は書けるようでこれを元に国会質問とは恥知らずです。

事実は現場にありき、その現場の実態と声で政治を動かす村岡さんが今こそ必要です。
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ありがとうございます (村岡敏英)
2009-02-26 16:57:57
三関さくらんぼ様、ありがとうございます。
現場の現状をしっかりと見つめ、政策を立てていきたいと思っております。これからもよろしくお願いします。
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