皆様から、機敏で対談した方の記事をブログで紹介して下さいとの要望がありました。第一弾として、元東大総長佐々木毅先生との日本の政治に関する対談をご紹介いたします。
【佐々木先生プロフィール:前東京大学総長。美郷町(旧千畑町)出身。秋田高、東大法学部卒。法学博士、専門分野は政治学・政治学史。昭和40年、東大法学部助手、同助教授、同教授などを経て、平成13年4月、同大学総長に就任。現在は学習院大学法学部教授、21世紀臨調共同代表、皇室典範に関する有識者会議のメンバーなど。16年に紫綬褒章を受章。
平成11年、和辻哲郎文学賞、読売論談賞など受賞。主な著書には「政治家の条件」「プラトンの呪縛」「政治革命~1800日の真実」「哲学と政治」「君主論」など。
佐々木毅さんは2001年、秋田県出身者として初めて東京大学総長に就任。国立大学の独立行政法人への移行期に当たって大学改革に敏腕を振るい、大きな成果を挙げました。専攻は政治学史と政治思想ですが、折にふれて現代日本の政治についても鋭い論評を加え、常に論壇と政界を刺激し続けています。】
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『秋田魁新聞記事抜粋』
佐々木先生は、秋田魁元旦の新聞で「秋田県民への新春エール」をお話しされています。われわれ秋田県民にとってこれからの時代の行動指針として貴重な言葉をいただいています。
【 今は、自分たちが動かなければ物事が動かない時代。待っていてはこない。働きかけなければいけない。どんな人に、何を働きかけたらいいか考えることも一つのテーマになる。自分たちで横のネットワークを作り、互いに持っているポテンシャルを、互いの観点から利用し、活用する社会。そうしたネットワークを作りながら努力をすると、一足す一を二・五にできるだろう。しばらく世界情勢は不安定だろう。自分たちの手持ちの能力をどのようにして有効に発揮するか、今の日本はそれを試されている。秋田もそうだ。だから待っていてもいい話はこない。腹を決めて自分たちで努力するしかない。「黙っていてもなんとかなる」という気持ちを新年に断ち切ってがんばらなければいけない。
それを新年にあたって整理したうえで、可能性や新しい目標を追求する。
そして、それについての気合いを持つ。肝心なときに気合いが入るかどうかが大事。気合い、気持ち、気力というものは物事を動かすつきには必要なものだ。ちなみに秋田県全体でもっと気合いを入れるべきだろう。秋田県全体に気合いが足りないようにも思える。自分は、何がしたいのか、どうありたいのか、どういう事をしたいのか。「何もない」では始まらない。人には生きているいる以上、イマジネーション、つまり心に希望を持つという責任がある。お互い初イマジネーションを言い合いながら戸ミニケーションをはかるのもいい。それで自分を元気づけて、自分なりに工夫していく。新しいものを生み出すこうした積極的な関与がこれからの時代を歩むうえで非常に重要になるだろう。】
佐々木先生の言葉を噛みしめて、秋田の再生のため「気合い」入れて頑張って参ります。