地域同士の交流

2007年07月10日 | 活動報告
東京都世田谷区シルバー人材センターが今月1日までの4日間、山形県天童市に12人を派遣してさくらんぼの収穫などを手伝った、との記事が今日の朝日新聞に掲載されていました。記事によると6月末に派遣された12人は、天童市の田麦野地区のさくらんぼ農園で、ゴム手袋をはめ、腰カゴをつけ、慣れない手つきで収穫作業にいそしんだそうです。「東京から来て役立たずでは申し訳ないので、めいっぱい働きました」と参加者のひとりはコメントしています。通常の派遣作業は時給制ですが、初めての取り組みとなる今回はボランティアで交通費も自腹だったそうです。農家で収穫を手伝うほか、センターで培った植木の枝切りや障子の張替え技術を生かし、廃屋を手入れして家屋によみがえらせました。観光農園での案内も請け負いました。過疎に悩む地区で、参加者は農家と「仮親戚」の契約を結び、今後も交流するそうです。
天童市シルバー人材センター事務局長は「今後も首都圏をターゲットに交流を進めたい。定住してもらえる可能性も出てくる」と話しています。
通常、公園の清掃など地元での単純作業の多いシルバー人材センターでは、今年から大量定年が始まる団塊世代にいかに加入してもらうかが課題。今回のように人材を過疎地に派遣する新たな取り組みに注目が集まっているそうです。
健康で働く意欲のあるシルバー世代の皆さんが今まで培われた経験と能力を活かし、活力ある地域社会づくりに参加されることは大変素晴らしいことです。今後このような地域同士の交流に参加し地域の一層の活性化に貢献される方々の活躍に大いに期待したいと思います。秋田県でもいろいろな取り組みをしているので、機敏で取材し皆さんにご紹介したいと思います。