日本のお金持ち研究 日本経済新聞社 このアイテムの詳細を見る |
半年前に出版されたこの本。待つこと6ヶ月。やっと図書館で借りることができた。親切な本で,いきなり序章に全体のまとめがしてある。30頁を程度読んだところでエッセンスがつかめるという優れものだ。(つまり,本当に読み始めのところです。)
日本のお金持ちっどんな人たちだろう。社長さん?弁護士? 答えは,1番がオーナー経営者で,2番が医者,特に経営者は,東京一極集中。彼らの多くは,赤坂,南麻布,成城,田園調布の高級住宅街に住む。
経営者と医者の比重は,地方に行くほど高い。山形県などでは,高額納税者の8割以上が医者で,経営者15%程度であるとのこと。青森,秋田,岩手,長崎などが同様な傾向になっている。
2大お金持ちのプライベートライフは,経営者が「健康の秘訣は良く働くことと粗食です。」という考え方に収斂される質素倹約型。派手な外車に乗る億万長者はこのタイプには少ないということだ。
一方,開業医系は,ジャガーにBMW,ボルボなど高級外車を好み,別荘を所有する,消費旺盛なタイプが多いという。見栄や外見を気にする派手系という傾向は否めないと分析されている。
米国における富裕層の名門家神話も崩れつつある。(フォーブス資産額トップ400リストにおける,ハント,ロックフェラー,デュポンの名門3家のエントリー 1982年:53人 → 2002年:4人 と激減している。)
一方,日本でも,人生の勝ち組になる成功モデルは,大企業の役員からスモールビジネスの経営者・幹部になことに変質している。孫,三木谷,堀江モデルである。
こんなわけだから,いわゆるサラリーマン社長は億万長者にはなれない。ましてや,いい学校にいっていいところに就職しても,お金持ちになれるわけではない。
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