こんな本を読んでいる

日々出版される本の洪水。翻弄されながらも気ままに楽しむ。あんな本。こんな本。
新しい出会いをありがとう。

『殴り殺される覚悟で書いた親日宣言』を読んだ。

2005年09月03日 | 読書ノート

  『殴り殺される覚悟で書いた親日宣言』を読んだ。本の内容やその後の韓国内での反応などは,折田裕さんのブログ(参考になりした。ありがとうございます。) が上手にまとめられているので,興味のある方はお読みになるか,折田さんのブログで勉強してもらうこととして,読後感を少々。

 第1に感じたのは,内容はタイトルほど過激でないと言うこと。「日本に寄せて」とか,「日本滞在期」とでもタイトルを変えて,断定的な言い方を少し和らげたら,あまり,摩擦がなかったのではないかなと思った。

 第2に,そうは言っても,多少言い回しを和らげたとしても,韓国の方の国民感情からすると,きつ~い表現はあったので,この本を出版したこと自体,融和のトレンドの先駆けかもしれないと予感した。

第3に,出版後,謝罪ということにはなったものの,自由な議論が芽吹きつつあることを歓迎したいなと思った。

 5年前にソウルを訪ねたとき,ガイドの人が,「それまで,厳禁だった日本の音楽が聴けるようになった。規制が緩和しつつある。」と言われていたのを思い出す。ワールドカップではベスト4になった韓国を応援もした。韓国の活躍jはアジアの誇りでもあった。韓国があそこまで頑張ってくれているから,日本のレベルもあがっているのだと思う。もちろん,対戦カードでは,母国日本を応援するが・・・。
 靖国問題については,個人的には,伊藤忠の丹羽会長と同意見である。信頼と言行一致が相互理解に欠かせない。この書の波紋も,建設的な新たな信頼構築の方向へ広がればよいなと思った。

 

 


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