こんな本を読んでいる

日々出版される本の洪水。翻弄されながらも気ままに楽しむ。あんな本。こんな本。
新しい出会いをありがとう。

ゲームの達人

2008年03月29日 | 読書ノート
Master of the Game

Grand Central Publishing

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  「Sky is falling」に続き,超代表作「ゲームの達人」 ( Master of the Game)にチャレンジしている。

 舞台は南アフリカ。時代は19世紀末。スコットランドの寒村から,一攫千金を目指してダイヤモンドの採掘に挑戦する青年Jamie。発掘で沸き立つ街,Klipdriftを実効支配するのは,オランダ商人Merwe。

 苦労して,ダイヤモンドを手にした彼に待ち構えていたものは,Merweの騙しと裏切り,そして死地への旅であったが,砂漠に放置されたMerweの僕,Bantu族のBandaに命を助けられ,復讐へのシナリオが練られ,成就される。

 第一に,Merwe所有のダイヤモンド海岸から,ダイヤモンドを奪取。2人で難攻不落なに,いかだで漂着。艱難辛苦の末,ダイヤモンドを手に入れる金持ちになったこと。
 第二に,Merweの娘,Margaretを恋に落とし妊娠させ捨て,Merweの社会的な地位を貶めた上で,巧妙な貸付戦略で,財政破綻させ,Merweを自殺に追いやったこと。

 ここで一旦は復讐譚が幕を閉じるが,

① Margaretの求愛が,やがては,息子への愛の目覚めを起こし,同居。Little Jamieへの溺愛と,妻,Margaretとの断絶が絡まりながら,その一方で,Jamieの会社は着実に発展を遂げる。

② 愛なきすれ違いを繰り返す間の,一時の幻想的な交わりの中,長女Kateが誕生。そんな最中,ダイヤモンド発掘鉱で盗みを働いた南アkaffir人の子供のリンチ殺人を契機に,暴動が勃発。 そして,Little Jamieが誘拐され殺される。Jamieは,息子の死をきっかけに錯乱し,植物人間になり,やがて,1年もしないうちに死を迎える。

 そして,聡明で美貌を持つが,じゃじゃ馬のKateの成長。kateが二十歳を迎える前に,襲った母親Margaretの死。Jamieの腹心,Davidへの愛とすれ違い,世界を代表する複合企業体の経営者の道,master of  game が始まる。McGregor一族の波乱万丈人生航路。ジェットコースターに乗っているような,アップ・ダウンの激しいストーリー展開にハラハラどきどきの連続。
 一頁に10個近く登場する未知の単語を辞書でひきながら,というのが玉に瑕だが,そんなたどたどしい読書にもかかわらず,一向にワクワク感は衰えない。

 一度は読んでみたいと思っていたシドニー・シェルダンのゲームの達人。 「Sky is falling」の読破がきっかけになってここまでこれた。辞書を引きながら読書でも,文句なく楽しい達人本だ。この調子なら,三冊目からは辞書なしで読めるかも。

 三冊目に読むとしたら何が良いだろうか?お勧め本があれば,どなたかお教えいただきたい。

 
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1 コメント

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Unknown (サトシ)
2008-09-14 09:54:09
ちょくちょく拝見させていただいてます。
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