こんな本を読んでいる

日々出版される本の洪水。翻弄されながらも気ままに楽しむ。あんな本。こんな本。
新しい出会いをありがとう。

『新解さんの謎』 

2006年01月20日 | 読書ノート
新解さんの謎

文芸春秋

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 赤瀬川原平さんの『新解さんの謎』。昔,仲間内で話題になった。早速,購入して読み始めたが,途中で放り投げたまま,10年経過しているのに気づき,思わず苦笑いしてしまった。『新解さんの謎』10年の長きにわたり,我が本棚を不法占拠していたわけである。

 でも,久しぶりにぺらぺら拾い読みしてみたら,とてもおもしろい。ポップに楽しめる本なのである。例えば,こんな具合だ。
「 ばか
    ①記憶力・理解力の鈍さが常識を超える様子。また,そういう人。
    (中略) 〔人をののしる時に一番普通に使う語,公の席では刺激が強すぎるので使わないほうがいい。〕

 私は読んだあと,思わず遠くを見つめた。
〔公の席では刺激が強過ぎるので使わないほうがいい〕
 こんな親切な辞書があるだろうか。親切というよりおせっかいというか,いやいや,犯罪を未然に防ごうという心づかいは親切であろう。犯罪でないけれど,人生の間違いを未然に防ごうとして忠告してくれる。明解というより,それをはるかに超えて,超明解というか,親切国語辞典だ。(同書P15)」

 影響を受けやすい性格なので,すぐに,新明解国語辞典(三省堂)を購入した。久しく遠ざかっていた国語辞書だったが,購入後しばらくは,引くから読むに形を変えてお付き合いしていた。新しい版がでているようだが,ぼくが持っているのは旧版(第4版)である。刺激的な出会いがあるかもしれない。買ってみようかしら?(新版でおもしろい記述を発見された方は教えてください。)  blog Ranking へ


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