「超」整理法―情報検索と発想の新システム 中央公論社 このアイテムの詳細を見る |
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長らく捨て切れなかった本を思い切って処分した。20年近く開いていない法律書の類とか,最近のITブームの折の情報のネットワークの技術本だとか,雑多な本,雑誌300点ほどである。投資額は凡そ50万円ぐらいだろうか。そして,古書センターの若いあんちゃんがつけた値段はなんと894円。
あまりの値段にとてもむなしくなったが,我が家には豪華な書庫があるわけでもないので,やむなく売り払った。その後,どうせ開きもしなかったんだし,ダンボール箱のなかに長らく居座っていたんだし,最近は図書館を良く利用しているし,などと,クドクドと自分をなぐさめてみた。
だが,やっぱり,未練が残る。買った本を手放すときには,必ず,魂抜かれたような虚脱感がある。他人にとっては全く無価値の我が精神史。それ断片が壊れてなくなったような衝撃である。
そういうば,亡くなった母親の頭蓋骨垂直陥没即死の危機を回避するため,数年前,頚椎の手術をしたときに買った医学書もあった。素人なりに勉強して主治医と議論した。5000円もしたけど役にたったし,その時,父や兄姉に送ったレポートはまだ残っている。などと,本にまつわる思い出が次から次へ蘇ってくる。
情けないこの未練がましさ。なら,売らなきゃええじゃん。とも言えるが後の祭りである。しかし,未練を断ち切り,何かを捨てなければ新しいことは入らない。思い切りも必要だ。捨てることが最大の整理なのだと自らに言い聞かせた。
ところで,一世を風靡した『「超」整理法』。1993年の出版だから,出版後,もう,13年以上にもなる。かろうじて,今回,古書センター行きを免れたが,ざっと,目を通して,『続・・・』とともに,近々に,さよならを告げようと思う。それが,この本が教える整理法だろうから・・・。
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