こんな本を読んでいる

日々出版される本の洪水。翻弄されながらも気ままに楽しむ。あんな本。こんな本。
新しい出会いをありがとう。

Prince Caspian

2006年02月14日 | 読書ノート
Prince Caspian (Chronicles of Narnia S.)

Collins

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 C.S.ルイスのナルニア国物語シリーズの第2弾。シリーズ化は考えていなかったルイス。本来なら『魔女とライオン』の1作品でこの物語も完結であったはずが,7冊まで続くシリーズとなって我々を楽しませてくれている。

 今回も息子の後塵を拝した。こっちは,まだ60頁くらいのところをウロウロしているところなのに,敵はもう3作目に入ったと,胸を張って威張っている。ちょっと悔しい。父親の威厳もくそもあったものではないが,多少先行させた方が励みとなるものだ,言い訳しきりのだらしない状態である。でもまあ,息子と同じ本を平行して読むと,晩飯のときなどに会話できて楽しい。親子のふれあいタイムが確保できたと思うと,本代など安いものだと思ってしまう。

 前作でナルニアの王として大活躍し善政を施したピーター,スーザン,エドモンド,ルーシーの四兄弟姉妹。何者かに呼び寄せられ久しぶりに訪れるナルニア国。かつての面影はどこにもなく廃墟と化した王宮。そして,失われた時の謎解きがはじまる。
 時空を超えた活劇。前作とは違う魅力は,むしろ前作を上回る。謎解き役のカスピアン王子がいい味を出しているし,ピーターたちのナルニアでの生活ぶりもわかって,前作で端折られたところがうまくカバーできていて,いたって親切である。

 結構いけるじゃんと思い,息子に感想を聞いてみると,この作品は前のにくらべあまりおもしろくなかったいう。やっぱり,小人やら,一角獣やら巨人やらが大活躍した前作と違い,人間系が中心でファンタジー度ががくっと落ちているところが子どもには受けないのだ。このあたりの大人の目線と子どもの目線の違いも結構おもしろい。子どもが読む本を平行して読むこと。悪くない。  blog Ranking へ


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